九頭龍神社(数馬)
概要
南北朝時代に当地を開拓した中村数馬守小野氏経が九頭龍大神を氏神として祀ったのが創祀とされる。
社家の木造住宅は幕末の築造で国登録有形文化財(建造物)。
御祭神 | 九頭龍大神・天手力男命 |
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社格 | 不明 |
鎮座地 | 東京都西多摩郡檜原村7076 |
最寄駅 | JR五日市線 武蔵五日市駅 西東京バス 五10・五滝10・五里10系統 数馬停留所 |
URL | http://www.tokyokuzuryujinja.net/ |
御由緒
南北朝時代の1336(南朝:延元元、北朝:建武3)年、武蔵國を支配していた横山党小野氏のひとり、中村数馬守小野氏経が当地を拓いた。
南朝方に従軍していた氏経が、南朝の守護神ともいえる九頭龍大神を氏神として祀ったのが当社の創祀とされ、以来中村家が代々社家として奉仕している。
降って1545(天文14)年、中村家7代・数馬組中村伊賀守藤原信吉が信濃国戸隠村・九頭龍神社を勧請した。
この時の棟札が現存しており、社宝とされている。
新編武蔵風土記稿には九頭龍権現社と記され、祭神を
1969(昭和44)年、道路改修によって社地80坪を供出したことに伴い、鳥居と神楽殿を改築した。
1979(昭和54)年、9月第2日曜の例祭で奉納される太神楽および獅子舞が東京都の無形民俗文化財に指定された。
1982(昭和57)年には本殿の修築、拝殿・覆屋の改築が行われている。
境内紹介
武蔵五日市駅発の西東京バスで檜原街道を約一時間。
数馬停留所で下車し、奥多摩湖方向へ。
カーブが続く山道で、車やバイクは歩行者の往来を想定していないため、不用意に車道を歩かないよう注意したい。
バス停から400mほど先の右手に、石垣と鳥居、そびえ立つ御神木が見えてくる。
社殿自体は簡素だが、数馬の人々が代々護り続けてきた信仰心の、厳然たる証としてそこに存在する。
境内社
境内社は拝殿向かって右手に稲荷神社(保食神)が鎮座している。
九頭龍の滝
九頭龍神社から200m弱西に九頭龍の滝がある。
檜原街道を100mほど上ったところで道が分岐するので左手の九頭竜橋へ。
橋を渡った先の右側に入り口の案内表示がある。
案内の矢印に従い、階段を利用して下へ降りる。
簡素な橋を渡り、滝壺近くまで近づくと清浄な空気を強く感じる。
ここは未だ滝行が行われる神聖な場でもあるのだ。
立ち入る場合はそれを踏まえ、くれぐれも荒らすことの無いよう心がけたい。
滝の落ちる音、美しく澄みきった川面、苔むした岩、そして深い森の緑。
思わずここでひと眠りしたくなるような心地よさだ。
この清流は南秋川の支流のひとつ。
街道沿いに流れは下り、村役場付近で秋川本流と合流する。
御朱印・御朱印帳
檜原村・九頭龍神社の境内に社務所はなく、数馬バス停から100mほど坂下、社家が運営する「古民家の宿 山城」の玄関内にある社務所にて受けられる。
御朱印は初穂料300円。
建物は江戸時代末期に建造された社家・中村家の住宅で、2011(平成23)年に国の有形文化財(建造物)として登録されている。
宮司御夫妻(と思われる)が大変親切で、あたたかいご対応をいただいた。
御朱印帳
初穂料2,000円。
12cm×18cmの大判サイズ。
ディスカッション
コメント一覧
初めて書き込みます。
私も数馬の九頭龍神社へ去年(2016年)の夏に参拝して、再訪したくなりました。
コメントありがとうございます。
一度参拝した方は、そのようにおっしゃる方が多いですね。
前回、九頭龍の滝を見に行っていないので、私も再度伺いたいと考えています。
神社から滝までは歩いて10分弱ぐらいだったと思います。
真夏に行きましたが、涼しかった記憶があります。
こちらのサイトはいつも拝見していて、参拝の参考にしています。
ありがとうございます。
いつも当サイトをご覧いただきありがとうございます。
何かしらお役に立てていれば、嬉しいです。
夏の緑、そして紅葉もまた美しいようなので、それぞれの季節に伺ってみたいと思います。