王子神社(王子権現)
御祭神:伊邪那岐命・伊邪那美命・天照大御神・速玉之男命・事解之男命
社格:准勅祭社・旧郷社
URL:http://ojijinja.tokyo.jp/
所在地:東京都北区王子本町1-1-12
最寄駅:JR京浜東北線 王子駅
東京メトロ南北線 王子駅
都電荒川線 王子駅前停留場
御由緒:詳細な創建時期は不明。
源義家の奥州征伐(前9年の役)の折、当社の社頭にて慰霊祈願を行い、凱旋後甲冑を奉納した故事も伝えられる。
その後の1322(元亨2)年、当地の領主であった豊島氏が紀州熊野三社より王子大神を改めて勧請し「若一王子宮」と奉斉した。
古来当地は岸村といったが、同社が勧請されて王子村と改称したという。
戦国時代、領主となった小田原北条氏も社領を寄進するなどし当社を篤く崇敬した。
江戸の世に入り、1591(天正19)年徳川家康は、将軍家祈願所と定め二百石を寄進した。
1634(寛永11)年、徳川家光は新たな社殿の造営を酒井雅楽頭に命じ、林羅山には縁起絵巻「若一王子縁起」三巻を書かせ当社に寄進した。
以後も代々将軍の崇敬は篤く、五代綱吉が1703(元禄16)年に、十代家治が1782(天明2)年、十一代家斉が1820(文政3)年とそれぞれ造営修繕を行っている。
また八代吉宗は紀州徳川家出身であったことから、縁の深い当社へ1737(元文2)年飛鳥山を寄進、桜を多く植えて江戸庶民の行楽地とした。これが現在の飛鳥山公園の基礎となっている。
1868(明治元)年、新政府より准勅祭社の指定を受け、その後郷社となった。
1945(昭和20)年4月13日未明の空襲で社殿を焼失するが、戦後の1964(昭和39)年と1982(昭和57)年の二度に亘る造営をもって社殿が再建された。
当社では毎年12月6日に熊手市が開かれ、熊手の露店が出店するほか熊手守が授与される。
JR王子駅北口を出て音無親水公園沿いに進み、陸橋手前の階段を登って都道455号本郷赤羽線へ出る。
親水公園脇からも王子神社へ行けるが、こちらは表参道ではない。
本郷赤羽線まで出て右(十条方向)へ向かうと間もなく右手に鳥居が見える。境内右手に手水舎。
拝殿前ではおなじみ狛さんたちがお出迎え。
晴天に映える権現造の社殿。
末社の関神社は「髪の祖神」として蝉丸公、逆髪姫、古屋美女を祀る全国でも珍しい神社。
こちらも戦災で焼失したが1959(昭和34)年に再建された。
王子神社 御朱印。初穂料300円。
拝殿向かって右手の社務所にて。
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