赤坂氷川神社

2014年2月18日

赤坂氷川神社
御祭神:素盞嗚尊・奇稲田姫命・大己貴命
社格:准勅祭社・旧府社
所在地:東京都港区赤坂6-10-12
最寄駅:東京メトロ千代田線 赤坂駅
東京メトロ日比谷線 六本木駅
都営地下鉄大江戸線 六本木駅
東京メトロ南北線 六本木一丁目駅
URL:http://www.akasakahikawa.or.jp/
御由緒:951(天歴5)年、武州豊島郡人次ヶ原(現在の赤坂4丁目付近)に創建されたのが起源とされる。
これよりおよそ百年後の1066(治歴2)年、関東に大旱魃が発生した際、降雨を祈願するとその霊験があり、以来よく祭事が行われたという。
江戸時代に入り8代将軍となった徳川吉宗は、紀州徳川赤坂屋敷における産土神としての由縁により、1729(享保14)年に老中・岡崎城主水野忠之に命じ現在地に社殿を造営する。
翌1730(享保14)年4月26日に現在地への遷宮が行われ、28日には将軍直々に参拝し以後14代家茂まで歴代の朱印状(※港区有形文化財古文書)を下附され、崇敬を深めた。
また麻布氷川神社渋谷氷川神社簸川神社などとともに江戸七氷川に数えられ、その筆頭とされる。
1868(明治元)年准勅祭社に列するが、本制度は1870(明治3)年9月1日には廃止、その後府社に指定された。
1945(昭和20)年5月の大空襲により、手水舎・神楽殿・神輿庫・額殿・神輿3基を焼失したものの、吉宗が造営させた社殿は奇跡的に現存、東京都の有形文化財に指定されている。
赤坂氷川神社 鳥居と社号標赤坂氷川神社 九神社
北側の赤坂通り、南側の六本木通りに挟まれたマンションなどが立ち並ぶ住宅街の一角に鎮座している。
各最寄り駅からは徒歩10分圏内といったところ。
正面鳥居から社殿までまっすぐ伸びた正参道の途中左手には、境内社の九神社が鎮座する。
祖神社・春日神社・鹿嶋神社・八幡神社・諏訪神社・秋葉神社・厳島神社・金刀比羅神社・塞神社を合祀している。
赤坂氷川神社 東参道鳥居赤坂氷川神社 東参道二の鳥居
赤坂氷川神社 東側参道庭園赤坂氷川神社 冬牡丹
六本木側からの正参道の他、東西にもそれぞれ参道が設けられ、東側参道には太鼓橋が架けられた庭園がある。
赤坂氷川 境内鳥居と手水舎赤坂氷川神社 手水舎
赤坂氷川神社  神門(桜門)赤坂氷川神社 宮神輿庫
赤坂氷川神社 社殿赤坂氷川神社 本殿
境内の第四鳥居、その左手奥に手水舎と続く。
その先、神門(桜門)をくぐり拝殿前へ。
門内に社務所や参集殿、宮神輿庫も置かれている。
緊縮財政を行った吉宗らしく、権現造りの社殿は比較的質素に造られているものの、朱漆塗を主体として部分的に黒漆塗を組み合わせるなど意匠の工夫が凝らされている。
赤坂氷川神社 稲荷神社 (1)赤坂氷川神社 稲荷神社 (2)
前述した九神社以外の境内社は4社。全て稲荷社である。
社殿西側には二つの稲荷神社の小祠が鎮まる。
赤坂氷川神社 西行稲荷神社赤坂氷川 西行稲荷 (2)
赤坂氷川神社 西行稲荷神社 狐穴赤坂氷川神社 西行稲荷神社
東側参道の石段の下方にも二社。
西行稲荷は火災除のご利益があるといわれている。
独特の空気感を持つ狐穴もあり、その横にはお顔が妙にリアルな布袋尊像。
赤坂氷川神社 四合稲荷社 (1)赤坂氷川神社 四合稲荷社 (2)
かの勝海舟が社号を名付たという四合(しあわせ)稲荷神社。
古呂故稲荷・地頭稲荷・本氷川稲荷・玉川稲荷の四社を遷座合祀し創建した後、鈴降稲荷神社・縁起稲荷神社・明徳稲荷神社も合祀している。
赤坂氷川神社 御朱印帳
赤坂氷川神社 御朱印帳。初穂料は御朱印分含め1500円。
赤坂氷川神社 御朱印
赤坂氷川神社 御朱印。初穂料300円。拝殿向かって右の社務所にて拝受できる。