雷電稲荷神社

2016年4月12日

雷電稲荷神社
御祭神:受持神
社格:旧無格社・花園神社兼務社
所在地:東京都新宿区新宿4-4-23
最寄駅:東京メトロ丸の内線・副都心線 新宿三丁目駅
都営地下鉄新宿線 新宿三丁目駅
JR中央線・山手線・埼京線・JR湘南新宿ライン 新宿駅
小田急小田原線 新宿駅
京王電鉄京王線・京王新線 新宿駅
URL:—
御由緒:創建については不詳。
護本山天龍寺(新宿4-3−19)とともに遠江国から遷されて来た、あるいは平安時代に創建後、天正年間(1573~1593年)に再建されたなどの説があるが定かではない。
天龍寺の境内社だったことは確かなようである。
なお、源義家が奥州征伐の途中、雷雨を避けて当社で休んでいると、どこからか一匹の白狐が現れ、義家の前で三回頭を下げたところ、たちまち雷雨が止み晴れ渡ったので、里人が雷電神社と呼んだという伝承がある。
1928(昭和3)年4月花園神社に合祀されたが、跡地に鳥居と祠が再建され「雷電稲荷神社」として存続している。
なお、一部メディアに戦前の社格を「郷社」としている記述があるが、これは誤りである。
雷電稲荷神社 一の鳥居雷電稲荷神社 二の鳥居
雷電稲荷神社 参道狐像 (1)雷電稲荷神社 参道狐像 (2)
雷電稲荷神社 拝殿前狐像 (1)雷電稲荷神社 拝殿前狐像 (2)
新宿5丁目交差点の西、都立新宿高校裏手の甲州街道沿いに鎮座している。
地下鉄出口はE5が最寄りとなる。
社地の左右がコインパーキングになっていて、障害物が無いので、すぐに見つけられるだろう。
一の鳥居の脇に建つ幟旗の掲揚塔を避雷針としているメディアがあるが、これは全くの虚偽。
同じ記事には狐像を囲った金網も雷除けと記されているが、これも単なる悪戯防止である。
おそらく「雷電」の社号からイメージだけで捏造したものであろう。
(※当サイトではいずれも花園神社に事実を確認済。)
雷電稲荷神社 二の鳥居開門雷電稲荷神社 水鉢
雷電稲荷神社 拝殿雷電稲荷神社 本殿
築年は不明だが、土蔵造りの本殿を持った神社がこんな大都会の片隅に残っているとは驚きである。
ところで、御祭神について、各所で菅原道真としている記述が多いが、正しくは花園神社に合祀されたのと同じ、受持神である。
また、三社稲荷神社が当社に合祀されているという情報も誤りで、花園神社境内の威徳稲荷神社に合祀されている。
ちなみに三社稲荷神社は、元々新宿2丁目の某企業の邸内社だった神社。
雷電稲荷神社 拝殿雷電稲荷神社 弁財天社
雷電稲荷神社 弁財天社 蛙像・力石雷電稲荷神社 弁財天社 祠
拝殿脇には弁財天を祀った八角堂も。
弁財天といえば神使は蛇だが、なぜかそばには蛙像。

※通常は無人で、御朱印の対応はない。本務社の花園神社でも授与は行われていない。