上千葉香取神社
概要
室町時代の宝徳3年以前、当地を所領していた葛西氏により創建されたとみられる上千葉村の鎮守。
境内には平成2年に奉納された七福神像が祀られている。
御祭神 | 経津主命 相殿 天照皇大神・宇迦之御魂神 |
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社格 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都葛飾区堀切8-20-25 |
最寄駅 | JR常磐線 綾瀬駅 東京メトロ千代田線 綾瀬駅 |
URL | — |
御由緒
旧別当寺の普賢寺(現・東堀切3-9-3)の山門天井板銘に「当所香取社 再建宝徳三辛未九月建之 古城内惣鎮守也」とあり、これ以前に当地を所領とした葛西氏が下総国・香取神宮を勧請奉祀したものと推測される。
新編武蔵風土記稿・上千葉村の項には村の鎮守として記され、末社に天神・弁天の名がある。
1872(明治5)年社格制定時、社号を千葉神社とし、1908(明治41)年に村内の天祖神社ならびに稲荷神社を合祀している。
1957(昭和32)年4月、旧社号の香取神社に復された。
1993(平成5)年4月、現社殿に造替されている。
境内紹介
綾瀬駅東口から、駅舎東側を走る川の手通りに出て南進し、綾瀬二丁目37と40の間を通る路地に入る。
300mほど道なりに進むと六叉路にたどり着き、そこから本殿が見える。
社地は隣接する駐車場と区画されており、100m強南側の参道から境内に至る。
社殿造営記念碑など各種石造物に記されているが、氏子総代の吉田家が境内整備に尽力されている。
どこの神社も同様だが、今存在しているのは土地の人々が篤い崇敬の念をもって護って来たからこそである。
吉田小三郎氏により2001(平成13)年に奉納された拝殿前の狛犬。
岡崎現代型を基調としつつも、ユーモラスな風貌をもつ。
拝殿には天下泰平の象徴とされる諌鼓鶏の石像が一対。
祭神は刀剣の神格化といわれ武神・軍神とされるが、現在はスポーツや勝利の神として信仰される傾向にある。
まさに泰平の世を反映した変化だが、今後も永く続く平和を祈りたい。
境内社
境内社は4社。
神楽殿脇に上千葉稲荷神社。
二の鳥居脇には上千葉七福神。
七福神の社殿と御神像は1990(平成2)年、吉田家による寄進。
古くから末社として祀られていた弁天社(市杵島姫大神)に、他の六柱を合祀したものと推測される。
七福神社の脇には天満宮(菅原道真公)の小石祠。
こちらも新編武蔵風土記稿に記された天満宮であろう。
なお境内社ではないが、二の鳥居の西側には古い地蔵菩薩の座像と聖観音の立像も安置されている。
隣接する駐車場内には招魂祖霊社と祓所。
境外に一旦出て、駐車場に入らないと参拝できない。
御朱印
境内に社務所はあるが、神職は常駐していない。
御朱印は本務社の堀切天祖神社にて受けられる。
初穂料300円。
上千葉香取神社の地図
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