赤堤六所神社

2014年5月17日

赤堤六所神社

概要

安土桃山時代の天正12年12月、平貞盛の子孫・服部貞胤が府中の六所宮(現・府中大国魂神社)を勧請・創建したとされる赤堤総鎮守。
創建と同時期に中興開山された西福寺が別当寺を務めた。

御祭神 大国魂命・伊弉冊尊・素戔嗚尊・布留大神・大宮売命
社格 旧村社
鎮座地 東京都世田谷区赤堤2-25-2
最寄駅 東急電鉄世田谷線 松原駅
小田急小田原線 豪徳寺駅
URL http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/setagaya/2950

御由緒

1584(天正12)年12月、平貞盛の子孫である服部貞殷が府中の六所宮(現・大國魂神社)を勧請し、創建したと伝えられる。
※この由緒には疑義が生じており、史料が焼失したため誤認が発生している可能性が高い。
赤堤を所領として与えられた徳川家康の家臣・服部定信により創建されたのが事実と見られる。
なお、服部貞殷は江戸中期の人物である。
服部家の祈顧所であったが、一般の尊崇も篤く赤堤村の産土神とされ、高野山宝塔院の末寺として中興開山された光林山持明院西福寺(現・赤堤3-28-29)が別当寺を担った。
1787(天明7)年9月社殿を再建している。
1874(明治7)年には赤堤村村社と定められた。
現在の本殿および神楽殿は1969(昭和44)年に造営されたものである。

境内紹介

赤堤六所神社 一の鳥居赤堤六所神社 二の鳥居
世田谷線の松原駅で降り、線路を右手に見ながら三茶方向へ南進。
しばらく歩くと道が左に曲がり、参道入口にいたる。
隣には当社が1956(昭和31)年に設立、運営する赤堤幼稚園がある。
社叢が豊かに生い茂り、神聖な空気に包まれながら参道を進む。
赤堤六所神社 手水舎赤堤六所神社 手水舎の亀
赤堤六所神社 安政10年水鉢赤堤六所神社 神楽殿
二の鳥居を過ぎると左に手水舎。
傍らには1781(安永10)年奉納の水鉢が、役目を終え余生を過ごしながら現役を見守る。
赤堤六所神社 拝殿赤堤六所神社 本殿
鬱蒼とした社叢を抜け、陽の光が降り注ぐ拝殿前へ。
社殿の印象的な赤が、周りの緑と鮮やかな調和を魅せる。

境内社

赤堤六所神社 天祖神社・子安神社・御嶽神社・大鳥神社・神明社赤堤六所神社 松沢稲荷神社
拝殿左手に境内社の合祀殿。
天祖神社・子安神社・御嶽神社・大鳥神社・神明社が祀られている。
また、その奥本殿脇に松沢稲荷神社(倉稲魂命)。
赤堤六所神社 嚴島神社(辨天宮) 鳥居赤堤六所神社 厳島神社
赤堤六所神社 厳島神社 社殿赤堤六所神社 天宇受売命碑
参道途中、水を湛えた神池の中央には厳島神社(市杵島姫命)が鎮座する。
鳥居の傍らには舞い踊る天宇受売命の御姿が描かれた奉納碑も。
画は赤堤に在住した漫画家の故・杉浦幸雄氏が書いたもの。

御朱印

赤堤六所神社 御朱印(新)

初穂料300円。
参道途中右手の社務所にてお願いできる。

以前の御朱印

赤堤六所神社 御朱印(旧)

現在とは朱印とともに捺される印判の図案が異なっている。

赤堤六所神社の地図