大國魂神社(大国魂神社)

2014年1月27日

大國魂神社

概要

大國魂神社は大國魂大神を主祭神とする武蔵国総社。
武蔵国の一之宮から六之宮を合祀し六所宮と呼ばれた。
例祭・くらやみ祭は奇祭として有名。

御祭神 【中殿】
大國魂大神・御霊大神・国内諸神
【東殿】
一之宮:小野大神・二之宮:小河大神・三之宮:氷川大神
【西殿】
四之宮:秩父大神・五之宮:金佐奈大神・六之宮:杉山大神
社格 別表神社・武蔵国総社・官幣小社・准勅祭社
鎮座地 東京都府中市宮町3-1
最寄駅 京王電鉄京王線 府中駅
JR南武線・武蔵野線 府中本町駅
URL https://www.ookunitamajinja.or.jp/

御由緒

大國魂大神(大国主神と御同神)を武蔵国の護り神として祀る。
西暦111(景行天皇41)年5月5日に創建され、当時武蔵国造が代々奉仕したが、大化の改新時に武蔵国府がこの地に置かれ、国司が代わって奉仕するようになり、管内神社の祭典を行う便宜上、武蔵国中の神社を配祀した。
その後、武蔵国内著名の神社六社を合祀し、それぞれ「武蔵総社」「六所宮」と呼ばれる所以となる。
鎌倉幕府、北条氏、足利氏、徳川家康ら各時代の武家政権が篤く崇敬したとも伝えられ、明治維新以後も地域住民中心に多くの参拝者を迎えている。
例大祭である「くらやみ祭」は東京都の無形民俗文化財(風俗慣習)に指定されている。

境内紹介

大國魂神社 鳥居と社号標 (2)大國魂神社 神戸稲荷神社 (2)
大國魂神社 神戸稲荷神社 (3)大國魂神社 神戸稲荷神社 (5)
表参道は京王線府中駅の西側を通るけやき並木通りから。
駅から100m強ほど南へ進むと社号標と鳥居に出会う。
さすが武蔵国総社というだけあって、広大で開放感がある造りの境内。
鳥居をくぐると、右手に早速末社の神戸(ごうど)稲荷神社が鎮座している。
大國魂神社 摂社宮乃咩神社 (1)大國魂神社 摂社宮乃咩神社 (2)
さらに参道を進む途中、今度は左手に摂社・宮乃咩神社。御祭神は天鈿女命。
創建は本社と同時代といわれ源頼朝の妻、北条政子の安産を祈願した神社である。
大國魂神社 土俵大國魂神社 手水舎
宮乃咩神社のそばには土俵もある。ここでは江戸時代より続く「八朔相撲祭り」が行われる。
土俵を過ぎて参道反対側には手水舎。屋根が重厚感のある御社殿同様の造り。
大國魂神社 中雀門大國魂神社 拝殿
大國魂神社 本殿大國魂神社 水神社
随神門、中雀門を潜り抜けて斎庭内へ。
拝殿前の空気感は素晴らしい。
参拝者が絶えない中であっても、穢れや澱み、災厄を寄せつけない清廉さと力強さを感じられる。
拝殿から左手奥へ進むと摂末社が立ち並ぶ。
水神社には境内の井戸から汲み上げた神水が湧き出ている。煮沸すれば飲用も可能なようだ。
大國魂神社 松尾神社大國魂神社 巽神社
末社の松尾神社と巽神社。
松尾神社の御祭神は大山咋命。1800(寛政12)年に武蔵国の醸造家の懇請により、酒造の神として勧請された。
巽神社の御祭神は市杵嶋姫命。元は市川にあった「市神社」だといい、大國魂神社の本殿から辰巳(南東)の方向に遷座し「巽神社」の社号に改められた。
大國魂神社 御神木大銀杏 (1)大國魂神社 御神木大銀杏 (2)
巽神社から御本殿の真裏を通り抜けた先に、樹齢1000年を越えるという御神木の大銀杏がそびえる。
その佇まい、存在感はまさに「霊木」。ぜひ体感していただきたいものである。
大國魂神社 東照宮大國魂神社 末社住吉神社・大鷲神社
大國魂神社 住吉神社・大鷲神社 (1)大國魂神社 住吉神社・大鷲神社 (2)
拝殿方向へ戻る道筋には東照宮(徳川家康[東照大権現])、住吉神社(表筒男命・中筒男命・底筒男命)・大鷲神社(大鷲大神)の合祀殿。
大鷲神社が鎮座していることにより、毎年11月には酉の市が開催される。

御朱印・御朱印帳

御朱印

大國魂神社 御朱印

大國魂神社の御朱印は拝殿左手の社務所にて授与される。
初穂料は300円からお気持ちで、とのこと。

御朱印帳

大國魂神社 御朱印帳(全国総社会仕様)

大國魂神社の御朱印帳。
初穂料は1,500円。
頒布されているのはオリジナルではなく、全国総社会が発行しているもの。

大國魂神社の地図