葛谷御霊神社
御祭神:仲哀天皇・神功皇后・応神天皇・武内宿彌
社格:旧無格社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/18_shinjuku/18032.html
所在地:東京都新宿区西落合2-17-17
最寄駅:西武新宿線 新井薬師前駅
都営地下鉄大江戸線 落合南長崎駅
関東バス 中11・中12・池11系統 哲学堂公園入口停留所
御由緒:寛治年間(1087~1094)鎮守府将軍・源義家による奥州の討伐(後三年の役)の際、旧山城国桂(葛)の里の一族が義家の軍に従った。
(安倍頼時が討伐された前九年の役の際とする説もあるが、安倍頼時を討伐したのは源義家の父、源頼義である)
一族は常に氏神八幡宮に勝利を祈り、無事奥州は平定された。
桂(葛)の里の一族については、桂大納言と呼ばれた源経信の系統と推測される。
その後、一族が京への帰還の途次、地形・風土の似た落合の地に留まり、氏神八幡宮および神功皇后、武内宿禰を勧請し、御霊社と称した。
このことから、この一帯が葛ヶ谷村と称されるようになったという。
旧葛ヶ谷村の鎮守で、旧別当は猫寺として有名な西光山自性院無量寺(西落合1-11-23)であった。
なお、近接する中井御霊神社と同様に、備謝祭が行われる。(新宿区指定無形民俗文化財)
毎年1月13日の午前中に行われ、当社では備謝の字をあてられている。
明治時代には祭当日に村の若者が力石を持ち上げて、力を競い合っていたとも伝わる。
備射祭は年の豊凶を占う正月の弓神事で、現在新宿区内では中井御霊神社と当社のみで行われており、都内でも大変珍しくなった神事である。
新宿区の最西端、中野区との境界線付近に鎮座している。
中野区立哲学堂公園の東側に位置するので、この公園を目印に来るのがよいだろう。
中野駅や池袋駅から出る関東バスも至近に停車する。
境内はそれほど広くないが社殿周囲の社叢が豊かで雰囲気は非常によい。
境内に入ったすぐ左手の力石は新宿区指定有形民俗文化財。
社殿は1971(昭和46)年に再建されたもの。左隣のアパートと一体化された社務所は1981(昭和56)年に新築された。
社殿右脇には境内社が鎮座する。弁財天が祀られた厳島神社の後方には弁財天の石像も。
八幡社・田中稲荷社・浅間社・疣天神社・三峰社の五社合祀殿。
神仏分離や開発の影響で付近の小祠が集められたのだろう。
疣天神社はイボ取りの神。疣天神の小石を借り受け、祈りながら患部をさするとイボが取れたという。
完治した際には借りた石にひとつ足し二個にして返すのが習わしであったとされる。
葛谷御霊神社 御朱印。初穂料300円。
参拝時は社務所はご不在。境内右手に宮司様邸があり、そちらに申し出た。
宮司様は外出中とのことで書置きを拝受。
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