駒形神社(箱根芦川)

2015年10月29日


御祭神:駒形大神(天御中主大神・素戔嗚尊・大山祇神)
社格:箱根神社境外末社
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町箱根芦川290
最寄駅:※以下の鉄道各駅よりいずれもバス乗り換え要
小田急ロマンスカー・箱根登山電車 箱根湯本駅
小田急小田原線 小田原駅
JR東海道線 小田原駅・三島駅・熱海駅
最寄バス停:伊豆箱根バス 芦川入口停留所
沼津登山東海バス 芦川入口停留所
箱根登山バス 箱根町停留所
URL:http://hakonejinja.or.jp/02-contents/02-main/08-keigai-jinja/01-index/01-keigai-jinja-index.html
御由緒:創建時期は不明である。
箱根権現(箱根神社)の摂社・駒形権現の御分社とされる。
1618(元和4)年に江戸幕府により箱根宿が開かれる以前から芦川宿は存在し、当社は中世以降宿内の鎮守として崇敬されていた。
1841(天保12)年に編纂された「新編相模風土記稿」には、荒湯駒形と号し本地仏は観音とされ、その昔当地に住んでいた箱根派・修験比丘尼らが遥拝のため、地主神とされていた駒ケ岳の駒形権現を勧請したことなどが記されている。


国道1号線上のバス停「芦川入口」を背に三島方向を向くと、信号がある。
これを右折し、住宅や別荘が立ち並ぶ小道を200mほど進むと社頭に掲げられた看板が見える。
箱根登山バスだと最寄りのバス停は「箱根町」なので450mほど。
参道の先には、平時は無粋な観光客達がほとんど訪れることのない、静寂に包まれた社叢と境内が。


元から彫りの浅い意匠なのか経年変化の賜物かは不明だが、苔に覆われた味わい深い狛犬。
対照的に社殿は近年改築されたようで真新しい。

箱根七福神の毘沙門天社は社殿向かって右手に。

境内にはもう二社鎮座している。
蓑笠明神社は箱根権現社の末社で本地仏は薬師如来であった。現在は事代主神を祀っている。
江戸時代初期に三島からの移住者により勧請・創建されたという。
箱根湾に流れ込む明神川の畔に鎮斎され、芦ノ湖の豊漁を司る神として信仰されていた。
1928(昭和3)年、駒形神社に合祀奉遷された後、1992(平成4)年に新社殿が造営された。
犬塚明神社は唐犬2頭を祀る神社である。
江戸時代初め、狼が当地に生息していたため宿場整備が難航していた。
そこで唐犬2頭を導入し狼を駆除したものの、唐犬も負傷し亡くなったため、埋葬し神として祀ったとされる。

駒形神社と毘沙門天の御朱印。初穂料は各300円。
境内左手の参拝者休憩所におられる社守の御婦人に申し出るといただける。