三峯神社
三峯神社奥宮
三峯神社・奥宮は妙法ヶ岳(標高1,329m)の山頂に鎮座している。
その参拝は高低差200m強、距離にして約2.5kmの登山となる。
本格的な装備は必要ないが、登山に適したジャケットとパンツ、トレッキングシューズ等は必要。
グローブ(滑り止め付き軍手で代用可)や、トレッキングポール(一本でOK)もあった方がいいだろう。
その他、飲料と若干量の行動食も忘れずに。
加えて大事なのはクマとハチ対策だ。
クマ避けの鈴は、駐車場そばの食堂兼売店「大島屋」でも購入可能。
また、参道にはキイロスズメバチ、クロスズメバチなどが発生している。
肌は極力露出せず、香料なども身にまとわないようにし、髪を含め黒っぽい服装は避けること。
奥宮参道
さて、奥宮への登拝路は三つ鳥居・社号標手前で右手に向かう。
左手に参道入口の道標が見えてくるので、そこに入っていく。
散策路のような道をしばらく進むと一の鳥居にいたる。
ここから両部型の二の鳥居までは誰でも問題なく行けるだろう。
二の鳥居からの参道は、いよいよ本格的な山道に表情を変えていく。
木の根が複雑に入り組み、崖際や岩場など次々に変化を見せてくれる。
なお途中にはベンチが置かれているところもあり、三の鳥居そばには東屋もある。
山頂に近づいていることを実感しつつ、よりハードになる山道を黙々と登る。
四の鳥居が山頂に最も近い鳥居となる。
簡素な造りの素朴な木製鳥居だが、その佇まいは周囲の景色とともに神さびた空気感を醸し出す。
山というのは不思議なもので、どこも山頂寸前で難所を迎える。
この妙法ヶ岳も御多分に漏れず、岩場やアップダウンが続く。
その先に傾斜角が45°以上かと思える石段を迎えるが、これが途中で岩肌に変わる。
そこには吊り下げられた鎖が二本、最後はこれを伝って登るのだ。
最大の難所・クサリ場を乗り越え、遂に奥宮社殿へ至る。
そこには華やかな社殿とは最も対照的な、素朴な小石祠が鎮まっていた。
御神前に進めば湧き出すのは感謝の心しかなく、神社とはそういう場であることを再確認させられる。
参拝に訪れることのできる環境に身を置かれていることに喜びを感じつつ、後続の参拝者が来るまでしばしこの場の神気を独占させていただいた。
三峯神社・奥宮の御朱印
朱印帳への記入は初穂料300円、書き置きは500円との案内。
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