駒込富士神社
御祭神:木花咲耶姫命
社格:旧無格社
URL:—
所在地:東京都文京区本駒込5-7-20
最寄駅:JR山手線 駒込駅
東京メトロ南北線 駒込駅・本駒込駅
都営地下鉄三田線 千石駅
御由緒:社伝によれば、南北朝時代の1357(延文2)年頃には現社地は既に富士塚と呼ばれていた。
この塚は前方後円墳といわれている。
一方、旧本郷村名主であった木村万右衛門と牛久保隼人の二人が、1573(天正元)年に木花咲耶姫命の霊夢を見て、翌1574(天正2)年に駿河国の富士浅間社を勧請した。
1629(寛永6)年、この浅間社の社地が加賀藩前田利常の上屋敷用地となったため、現在地に遷座、合祀された。
旧社地は後に東京大学構内となり、この一帯は住居表示改正まで本富士町と称されていた。
旧社地には元富士神社小祠が現存する。(文京区本郷7-2-5)
当社は氏子を持たず、町火消らによって構成された富士講の組織で成立しており、特に最も古いとされる講の一つがあった。
初夢で見ると縁起が良いとされる「一富士二鷹三茄子」は、当社周辺に鷹匠屋敷があった事、名産物だった駒込茄子を詠んだ古川柳に由来するとする説がある。
明治の神仏分離令後は、旧別当寺の瑞光院から独立し、駒込天祖神社宮司の元に氏子総代ができ、兼務されるようになった。
また、戦後新たに組織された富士講が当社を護持している。
駒込駅から本郷通りを南下。右手に六義園を眺めつつ10分程度歩くと「富士神社入口」という信号で左に曲がればすぐに社頭である。
富士塚までの参道には御神木含めかなりの巨木がそびえ立っている。ゆとりのある境内の一部は駐車場として利用されている。
まっすぐ奥まで進むと数々の講碑、遥拝用の賽銭箱、その先に山頂へ向かう石段である。
急勾配の石段を登り終えると山頂は樹木に覆われた神聖な空間。
因みに振り返って下を見下ろすと、高低差がかなりあることを実感する。
純白の現社殿は1961(昭和36)年に造営、同年12月3日に遷座祭が執行された。
境内社は社殿向かって右手に少し降りた場所に曽我御霊社と駒込富士講社祠が鎮座する。
下山ルートはこちらを通過していく事となり、登拝時のような急勾配ではない。
毎年6月30日・7月1日に大祭(山開き)が執り行われ、参道は露天商で埋め尽くされて賑わう。
駒込富士神社 御朱印。初穂料300円。
山開き時にのみ、境内右手の社務所で授与される。
おまけ
本郷三丁目駅近くの元富士神社(旧鎮座地)。
境内は文京区によって「本郷7丁目遊び場」として解放されている。
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