東京大神宮

2014年1月25日

東京大神宮
伊勢神宮遥拝所として創建され、内宮・外宮の神を祀る。
縁結びや良縁を願う女性の参拝者が数多く集まる。
可愛らしいデザインの御朱印帳が人気。

御祭神 天照皇大神・豊受大神・天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神・倭比賣命
社格 別表神社
鎮座地 東京都千代田区富士見2-4-1
最寄駅 JR中央・総武線 飯田橋駅
東京メトロ有楽町線・南北線・東西線 飯田橋駅
都営地下鉄大江戸線 飯田橋駅
東京メトロ半蔵門線 九段下駅
都営地下鉄新宿線 九段下駅
URL http://www.tokyodaijingu.or.jp/

御由緒

東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治天皇のご裁断を仰ぎ、1880(明治13)年4月17日、有楽町の大隈重信邸跡(現・有楽町1丁目、日比谷シャンテ付近)に創建された皇大神宮遙拝殿が起源である。
伊勢両宮の御祭神である天照皇大神・豊受大神をはじめ造化の三神、神宮の創建に関わった倭比賣命も併せ祀る。
日比谷の地に鎮座していたことから、当初は「日比谷大神宮」と称されていた。
1923(大正12)年の関東大震災で社殿を焼失した後、1928(昭和3)年に現在地にて再建・遷座され「飯田橋大神宮」と呼ばれるようになった。
戦後は社号を「東京大神宮」と改め今日に至っている。
現在広く行われている神前結婚式は、日比谷鎮座時に当社で創始された。
これは1900(明治33)年5月の皇太子嘉仁親王殿下(後の大正天皇)御成婚がきっかけとなっている。
それまでの宮中における結婚式は神前ではなく、式後賢所(神前)に御参拝される形式であったが、大正天皇(当時は皇太子)がはじめて神前式を行った。
これを記念して、それまで一般家庭で行われていた婚儀を神前で行う形式が発案される。
そして1901(明治34)年3月3日、実践女子校の女学生による模擬結婚式が行われ、庶民にもそれが普及していった。
むすびの神(造化三神)が祀られ、神前結婚式を創始した神社ということから、近年は恋愛や縁結びにゆかりの深い神社として人気が高い。
このため東京都内有数のパワースポットとして、特に御利益を期待する女性中心に多くの参拝客が絶えず訪れる。

境内紹介

東京大神宮 目白通り社号標東京大神宮 鳥居と社号標
東京大神宮 手水舎東京大神宮 神門
最寄駅は各線飯田橋駅。
目白通りを九段下方面に進み、飯田橋三丁目信号を通り過ぎた先の細い路地に入る。
しばらく行くと階段があり、これを上った右手が社頭。
九段下駅から来る場合は目白通りを北の飯田橋方向へ400mほど進むと、飯田橋一丁目歩道橋の手前に社号標が立っている。
その左脇、斜めに入っていく路地を進めば200mほど先が社頭となる。
鳥居をくぐると右手に手水舎がある。
手水は杓ではなく水が流れ出ている形式。

末社・飯富稲荷神社

東京大神宮 境内末社 飯富稲荷神社東京大神宮 境内末社 飯富稲荷神社
神門向かって右手には境内末社の飯富稲荷神社。
日比谷に鎮座した時から奉斎されていた神社で、稲荷大神と大地主大神が御祭神。
九代目市川団十郎が篤く崇敬していたことから芸能の神としても信仰されている。
社殿は1959(昭和34)年、第59回式年遷宮の撒下古材を用いて造替されたもの。
飯富稲荷を素通りしてしまう参拝者も多いのだが、伊勢の内宮における瀧祭神同様に立ち寄るとよいだろう。
東京大神宮 拝殿東京大神宮 拝殿
斎庭は訪れるたび陽の光に溢れている。
縁結びの御利益を期待する女性中心に大変な人気があり、休日ともなると参拝者の長い列ができる。
社殿はこの華やいだ雰囲気とは対照的に、重厚感溢れる神明造である。

御朱印・御朱印帳

東京大神宮 御朱印帳

オリジナルの御朱印帳は3種類。
表装はちょう・うぐいす・さくら柄の化粧紙仕上げ。
初穂料各800円(御朱印分は別途)。
ちょう柄の御朱印帳は特に人気のようで、各所で持参している女性参拝者を見かける。

東京大神宮 御朱印

東京大神宮の御朱印。初穂料300円。
社殿左手に、授与所と別で御朱印専用の受付所がある。
御札やそのほかの授与品は8時から19時までの頒布だが、御朱印の受付時間は9時から17時までと、若干異なるのでご注意。
どの社寺にも共通だが、遅い時間ギリギリにならないよう配慮は必要だ。
純金梅茶赤福とお茶
1月の初めに御朱印を頂いた際に梅茶を頂いた。
境内では伊勢名物の赤福などがお茶が振舞われることがある(初穂料はお気持ちで)。

東京大神宮の地図