新井天神北野神社


御祭神:菅原道真公・保食神
社格:旧無格社
所在地:東京都中野区新井4-14-3
最寄駅:西武鉄道新宿線 新井薬師前駅・沼袋駅
JR中央線 中野駅
東京メトロ東西線 中野駅
URL:http://araitenjin.com/
御由緒:創建年代は不詳。
天正年間(1573~1592年)に旧別当寺であった新井薬師梅照院の開基・沙門行春により創建、もしくはそれ以前より当地の鎮守であったともいわれている。
梅照院の縁起に「開基の行春より数代後の住持玄鏡が、天和年間に手植の梅一株を北野天満宮に献じた」とあることから、天正・天和年間までには鎮座していたとみられる。
旧社殿は1945(昭和20)年の戦災で灰燼に帰した。
戦後の1948(昭和23)年9月に現社殿が再建され、以後神楽殿・手水舎その他境内施設の整備が進められている。


沼袋駅からは徒歩700mほど。
南口を出て平和の森公園を右手に見ながら進み、信号のある三叉路の中央を通り、中野通りへ出る。
中野通りで左折するとすぐに鳥居がみえる。
新井薬師駅からは徒歩600mほど。南口から中野通りに出て南下すればよい。
中野通りを挟んだ向かい側に新井薬師公園、その隣地が旧別当の真言宗豊山派・新井薬師。
ちなみに眼病平癒の御利益でも有名なこの寺の正式な寺号は新井山梅照院薬王寺である。


参道を進むと特徴的な手水舎、撫で牛が並ぶ。
その先の小庭園には中野区指定有形文化財になっている13個の力石群が安置されている。


のし瓦には梅鉢の御神紋。
社殿は小規模ながら鈴緒が三つ下げられているのは、祭事により参拝者が多くなるためであろう。

境内社は三社が鎮座している。
稲荷神社は倉稲魂命が祭神。
旧中野刑務所敷地内(現・平和の森公園)に祀られていた寳樹稲荷神社が合祀されているようだ。
寳樹稲荷神社は1817(文化14)年、備中松山藩4代藩主・市ヶ谷の屋敷に祀った邸内社である。
屋敷跡は市ヶ谷囚獄になったが稲荷は残され、1915(大正4)年監獄が中野に移された際に遷座し、1983(昭和58)年に閉庁されるまで職員らにより護持されていたという。

稲荷社脇の小祠は御嶽神社だが、御祭神および由緒は不明。
大鳥神社(日本武尊)は1953(昭和28)年、町の発展を願って堺市・大鳥大社の御分霊を奉斎した神社。
この社にちなんで毎年11月には酉の市が開かれる。



新井天神北野神社および境内末社の大鳥神社・稲荷神社の御朱印。
御朱印の初穂料は各300円。
社殿向かって右手の授与所にて受けられる。