四谷須賀神社

2014年10月28日

四谷須賀神社
御祭神:須佐之男命・宇迦能御魂命
相殿神:櫛稲田姫命
天忍穂耳命・天穂日命・天津彦根命・熊野樟日命・活津彦根命(以上右五男神)
多紀理姫命・市杵島姫命・多岐都姫命(以上左三女神)
大鳥神社(日本武命・天日鷲大神・大鳥連祖大神)
大国社(大国主命)
社格:旧郷社
所在地:東京都新宿区須賀町5
最寄駅:東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅
東京メトロ丸ノ内線・南北線 四ツ谷駅
JR中央・総武線 四ツ谷駅
JR総武線 信濃町駅
URL:http://www.sugajinjya.org/
御由緒:現在の社号は須賀神社であるが、元々は稲荷神社である。
麹町十一丁目清水谷に鎮座していた赤坂一ツ木村の鎮守稲荷神社を、1634(寛永11)年に江戸城外堀普請のため現在地を替地として拝領し、別当宝蔵院とともに遷されたと伝えられる。
1637(寛永14)年、日本橋大伝馬町の名主・馬込勘由は島原の乱における功績により、幕府から報償として現在の四谷の中心一帯を拝領したが、1641(寛永18)年、神田明神境内に鎮座していた日本橋伝馬町の守護神・牛頭天王社をお仮屋横町付近に造営された小祠に奉斎した。
この牛頭天王社に参詣人が多かったため、1644(寛永21)年寺社奉行に請願し、同年6月18日に宝蔵院境内の稲荷神社と合祀して稲荷天王合社、四谷天王社と称されるようになる。
1868(明治元)年に神仏分離令により祭神を須佐之男命・宇迦能御魂命として社号を須賀神社に改称、1872(明治5)年には郷社に昇格した。
戦前までの旧社殿は1828(文政11)年12月に造営されたが、1945(昭和20)年5月24日の東京大空襲により本殿・御内陣と境内摂社・天白稲荷神社を残し一切の建物を焼失している。
終戦後、氏子崇拝者の赤誠により再建された。
戦災では焼失を免れた本殿御内陣は1819(文政2)年に造営されたもので、後に老朽化が進んだため、1989(平成元)年に修復が行われている。
四谷須賀神社 参道・社号標四谷須賀神社 鳥居
最寄りは東京メトロの四谷三丁目駅。
各線四ツ谷駅やJR信濃町駅からもそう遠くない。
新宿通りの四谷二丁目信号付近で南に伸びる路地に入れば、あとは男坂参道までまっすぐである。
この男坂参道の石段は2016(平成28)年、大ヒットとなった映画「君の名は。」のいくつかの場面に登場している。
その公開以来、聖地巡礼や撮影目的の訪問者が集まるようになった。
四谷須賀神社 神楽殿四谷須賀神社 神輿庫
四谷須賀神社 手水舎四谷須賀神社 「く組」の梯子塚
四谷須賀神社 祖霊社四谷須賀神社 慰霊碑
鳥居をくぐった先の境内には、火消し「く組」の梯子塚や末社・祖霊社などが建ち並ぶ。
四谷須賀神社 社殿四谷須賀神社 大国社
青空に映える御社殿。相殿含め御祭神の多い神社ということもあってか、良い気に充ちている。
拝殿左手には大国社があり、大国主の像がにっこり微笑んでいる。
四谷須賀神社 天白稲荷神社四谷須賀神社 南参道
さらにその左脇には摂社・天白稲荷神社が鎮座する。ここの気がビシッと締まった空気感で素晴らしい。
こちらも実は御祭神が多い。おそらく明治期の神社合祀政策によるものであろう。
主祭神:倉稲魂大神
相殿神:天照大御神・應神天皇・神功皇后・大山祇神・別雷神・天之水分神・国之水分神・高龗神・火之迦具土神・大宮賣神・大歳神・御歳神・菅原道真公・疱瘡神・天之児屋根命・猿田彦神・大物主神
四谷須賀神社 御朱印
四谷須賀神社 御朱印。初穂料300円。
社殿右手の社務所にてお願いできる。

小説 君の名は。新海 誠著