大原稲荷神社

2015年1月9日


御祭神:倉稲魂神
社格:旧村社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/12_setagaya/12050.html
所在地:東京都世田谷区大原2-29-21
最寄駅:京王電鉄京王線 代田橋駅
御由緒:1702(元禄15)年の検地水帳には、現在地に稲荷社が存在していたことが記されており、これ以前に創建されていたと推定される。
現在の御祭神については1782(天明2)年5月、旧代田村の総代が遠く京都伏見稲荷大社本宮に出向き請願し、本宮正官御殿預・羽黒摂津守、荷田宿禰信邦氏により正一位稲荷大明神安鎮之事の証を拝受し勧請したという。
因みにこの証書は現存しているとのことである。
このことから羽倉稲荷と称されるようになったが、訛って「はぐさ稲荷」とも称された。
明治に入ると旧大原町・代田町の一部の鎮守社となり、1932(昭和7)年には鎮座150年を記念した記念祭が催行され、同年には代田村から大原が独立し村社に列した。
1945(昭和20)年の戦災で社殿などを焼失したが、戦後氏子の努力によって社殿等は復興された。


京王線代田橋駅北口から、踏切そばの墓地と飲食店に挟まれた細い路地を(明大前~八王子)方向へ進む。
墓地の端まで来るとこれまた細い路地が線路の方へと伸びている。
ここに木看板で「大原稲荷神社」と掲げられているので、参道の入口であることがわかる。
鳥居をくぐるとすぐに手水舎、拝殿である。
手水舎の向こう、線路との境界には小祠と狐の石像群が安置されており、「寛政3年」(1791年)の文字も見える。

神明造りの本殿、その右脇には末社の大鳥神社。
天鳥船大神が御祭神で、11月の酉の日には酉の市が開催されている。
この酉の市は世田谷区内で唯一開催されるもの。

大原稲荷神社と境内社・大鳥神社の御朱印。初穂料各300円。
境内右手の社務所にてお願いできる。