奥澤神社

2014年4月20日

御祭神 誉田別命・倉稲魂命
社格 旧村社
鎮座地 東京都世田谷区奥沢5-22-1
最寄駅 東急電鉄目黒線 奥沢駅
東急電鉄東横線・大井町線 自由が丘駅
URL http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/setagaya/5537

御由緒

室町時代に当時奥沢地区近辺の領主であった吉良氏の家臣・大平氏が奥沢城を築城するにあたって、世田谷郷東部の守護として八幡神を勧請したと伝えられる。
当初は奥澤八幡と称され、吉良氏が各地に建立した「世田谷七沢八八幡」の一つに数えられていた。
江戸中期に疫病が流行した際、名主の夢枕に八幡神が立ち「藁で大蛇を作り、村人が担ぎ村内を巡行させるとよい」との神示があり実行したところ、ほどなくして疫病の流行が収まった。
以来「厄除大蛇」が鳥居にかけられるようになり、奥沢神社の大蛇お練り行事は世田谷区から無形民俗文化財の指定を受け、現在に至るまで続いている。
1874(明治7)年4月に村社に指定され、1909(明治42)年10月には旧奥沢本村の子安稲荷神社が合祀されることになり、これを機に「奥澤神社」と改称された。
1970(昭和45)年に尾州檜材を用いて造営された社殿は、室町期の神社建築様式を採用したもので、都内においても他に類を見ないという。



奥沢駅か自由が丘駅が最寄り駅で、どちらからも自由通りに出るルートとなる。
奥沢駅からは出口を右手に進んで200m弱。
自由が丘駅からは駅前ロータリーと反対側の東へ向かい、自由通りに出たら南へ300m前後。
表参道の鳥居に巻きつけられている厄除けの藁製大蛇が眼を惹く。

境内は緑豊かで清涼な空気を保つ、さすがの神域。
室町期の建築様式を再現したという社殿は、書院造りにも通ずる直線美が印象的。


拝殿左脇を奥へ進むと奥澤弁財天(市杵島姫命)が鎮座している。
弁財天の手前には水辺が作られ、そこにはなんとオタマジャクシが。
東京23区内でオタマジャクシに会えるとは想像もしていなかった。

奥澤神社の御朱印


奥澤神社の御朱印は、拝殿左手にある社務所にて受けられる。
初穂料300円。
ほぼ書き置きの授与となるが、非常に達筆だ。

奥澤神社の地図