千代田稲荷神社

2014年2月15日


御祭神:宇迦之御魂神
社格:旧無格社
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-20-8
最寄駅:JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン 渋谷駅
東急田園都市線・東横線 渋谷駅
京王電鉄井の頭線 渋谷駅・神泉駅
東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線 渋谷駅
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御由緒:千代田稲荷神社は渋谷道玄坂・百軒店商店街に鎮座する室町時代後期創始の稲荷神社である。
1457(長禄元)年太田道灌が千代田城(後の江戸城)築城の時、守護神として京都伏見稲荷を勧請し創建された。
徳川家康の江戸城入城後、現在の皇居内紅葉山に遷座、更に1602(慶長7)年江戸城拡張の折に城内から渋谷宮益に移し、江戸城の旧名を取り「千代田稲荷」と称した。
幕末の頃、孝明天皇の妹・和宮親子内親王の将軍家御降嫁に際し道中を守護したとされたことから、人々の信仰を集め鳥居など多くの寄進もあり、江戸名所図絵にもその名を残している。
1923(大正12)年関東大震災の年に西武グループの祖・堤康次郎による渋谷百軒店開発に伴い遷座する。
戦災により社殿等建造物は焼失したが戦後仮殿にて維持をすすめ、適地を求め現在地に遷座。
同時に元梨本宮家の邸内社を譲り受け新社殿とし1952(昭和27)年に再整備を完了。
従来より当地の守り神とされていた中川稲荷社(当地に居住していた中川久成伯爵の邸内社と推定される)を末社とした。

道玄坂のちょうど中間地点あたりで曲がる百軒店入口からまっすぐ進んだ奥に鎮座している。
現在は道玄坂~円山町のラブホテル群に囲まれてしまっているが、境内は大切に管理されている。

稲荷神社なので神使は狐さんたち。狛犬同様阿吽。
なぜか鏡合わせのように片耳が欠けている。

手水舎と社殿。境内はいつも早朝から毎日水が撒かれ清められており供物も整えられている。
そのため歓楽街の喧騒にありながらも、境内は神社の清涼な空気を保っている。
道玄坂の繁栄は御祭神、そして奉仕されている方あってなのだろう。

末社・中川稲荷神社。千代田稲荷の左に鎮座。こちらも榊や神具が綺麗に供えられている。

※御朱印は以前お聞きしたところ、やっていないとのことだった。
金王八幡宮の兼務社のようだが、神職さんが常駐していないので、致し方ないところではある。