月見岡八幡神社

2015年6月22日


御祭神:品陀和気命(応神天皇)・息長帯比売命(神功皇后)・大雀命(仁徳天皇)
社格:—
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/18_shinjuku/18021.html
所在地:東京都新宿区上落合1-26-19
最寄駅:東京メトロ東西線 落合駅
都営地下鉄大江戸線 中井駅
西武新宿線 中井駅
御由緒:創建年代は不明。
源義家が奥州征伐の際に参詣し、戦勝祈念として松を植樹したと伝えられている。
社号の「月見岡(つきみがおか)」は、旧境内地にあった沸井の水面に月光が美しく映ったことから、里人が月の美霊として崇敬したことに由来するという。
旧祭神は月読命・美井乃神・杉井乃神であったといい、八幡大神が祭祀されたのは後のことである。
1906(明治39)年に北野神社、1927(昭和2)年には浅間神社と富士塚(現・上落合2-28付近にあったとされる)を合祀した。
富士塚は、寛政2年(1790)に大塚という古墳を利用して造られたもので、「落合富士」と称されていた。
1924(大正13)年に神楽殿・水舎・社務所を造営したが、1945(昭和20年)5月の空襲により焼失している。
1948(昭和23)年本殿を1954(昭和29)年社務所を再建した。1956(昭和31)年に付属保育園を設立。
新宿区立八幡公園(上落合1-7)周辺にあった旧境内地は、東京都下水道局落合処理場の建設に伴い、その用地に組み込まれることになったため近隣の公園と土地を交換し、1961~1962(昭和36~37)年にかけて現在地に社殿他の施設を再建、遷座している。



最寄りは東西線の落合駅か大江戸線・新宿線の中井駅。
道順がわかりやすいのは落合駅4番出口から早稲田通りを東に進んだのち、上落合一丁目5付近で左に曲がり、社頭へと続く細い路地をたどるルートだろう。
境内は併設されている八幡神社愛育園の園庭と兼用になっており、社頭には鉄製の門扉が設置されている。
平日は閉じられているという事前情報があったため、日曜日に参拝したところ、問題なく出入り可能となっていた。


社殿の左右両脇に境内社がいくつか。
向かって右手には天祖神社、北野神社、足王神社・道祖神社が合祀された小祠。


一方左手には笑福稲荷神社。社号がなんとも縁起良さげ。
この裏手には新宿区指定文化財で、区内最古という宝篋印塔型の庚申塔がある。
なお、非公開ではあるが区登録文化財の「鰐口」、旧社殿の天井の板絵「谷文晁の絵」も収蔵されているという。


そしてもう一社、浅間神社、後方に移築された富士塚「落合富士」。
登ってみると、本殿屋根付近と同レベルまでというなかなかの高さ。

月見岡八幡神社 御朱印。初穂料300円。
境内右手の社務所にて受けられる。