高円寺天祖神社

2016年3月21日


御祭神:天照皇大御神
社格:旧村社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/08_suginami/8021.html
所在地:東京都杉並区高円寺南1-16-19
最寄駅:東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅
御由緒:創建は平安時代中期の1087(寛治元)年と伝えられる。
高円寺村の草分けの家柄に生まれた山下久七という人物がいた。
久七は毎年伊勢に参宮するほど敬神の念が篤く、ある夜「汝等吾れを敬する事甚だ深し、汝吾れを近く斎らば家運繁栄を守るべし」との神託を受けた。
久七は直ちに伊勢神宮に参拝し御分霊を賜わり、当地に仮の社殿を造営して奉斎したとされる。
その後、1096(永長元)年に村人が協議し、産土神として尊崇されることとなった。
江戸時代の地誌「新編武蔵風土記稿」には神明社として記されており、村の鎮守であったことや長仙寺(現・高円寺南3-58-4)が別当だったことなどの記述がある。
拝殿は、江戸時代後期の1831(天保2)年9月に、幣殿および本殿は1888(明治21)年2月に造営されたものが現存する。
1923(大正12)年の関東大震災後、氏子区域内への転入者が増加したことがきっかけとなり、1926(大正15)年社殿の大修築と境内施設の整備がなされた後、1927(昭和2)年10月村社に列せられた。

東高円寺駅3番出口を左に出てすぐの二叉路を左に入る。
しばらく進むと杉並第三小の裏門に突き当たるので、そこを右に。その先60m弱で社頭に至る。

参道の狛犬は1921(大正10)年の奉納。
阿吽ともに子を抱え、台座にはそれぞれ虎と龍が彫刻されている。

大正末期から昭和初期にかけ修築・整備された建造物が静かに建ち並ぶ、しっとり落ち着いた風情の境内。
住宅街の一角に佇む小さな鎮守様には、親子連れや年配の参拝者がちらほらと訪れていた。


境内末社は拝殿左手に二社。三峯神社と清姫稲荷神社。
清姫稲荷神社は、秩父宮邸に奉斎されていたが、1936(昭和11)年に当社へ遷座された。

なお、境外末社として高円寺南1-30-15に田中稲荷神社が鎮座している。
祭神は受持神。新編武蔵風土記稿にもその記載がある。

高円寺天祖神社 御朱印。初穂料300円。
参道右手の社務所にて受けられる。
応対いただいた女性のお気遣いが大変印象的であった。