宮前春日神社

2015年2月28日


御祭神:武甕槌命・経津主神・天児屋根命・比売命(天児屋根命の妃神・天美津玉照比売命)
社格:旧村社
所在地:東京都杉並区宮前3-1-2
最寄駅:京王電鉄井の頭線 富士見ヶ丘駅
URL:http://www.shimotakaido.org/kasugajinja/
御由緒:万治年間(1658〜1660)に大宮前新田を開村した旧関村(現・練馬区関町)の名主・井口八郎右衛門信忠が、新田開発の成功を祈願するため、奈良の春日大社を勧請・創建したと伝えられている。
旧大宮前新田の鎮守で、別当寺は現在も当社に隣接する日蓮宗井口山慈宏寺(杉並区宮前3-1-3)であった。
1872(明治5)年11月に村社に列格している。
拝殿は1877(明治10)年、本殿は1888(明治21)年に造営されたものが現存する。

井の頭線富士見ヶ丘駅北口からすぐに左折し北上。人見街道や井の頭通りなどを横断しつつ約1km。
五日市街道に至ったところの交差点が「春日神社前」。この交差点の左前方に鎮座している。
社頭左の「大宮前鎮守」と刻まれた石碑は、1969(昭和44)年11月1日に住居表示が実施された際、廃止される「大宮前」の地名を保存する意図で建立されたもの。
因みに大宮前の地名は当社が鎮座していることなどに由来するという。(※ただし別説有り)


境内には狛犬ではなく、春日社らしく神鹿が大小二対置かれている。
大神鹿は(明治27)年4月、小神鹿は(明治33)年4月に、それぞれ氏子により奉納された。


力石は杉並区の登録有形民俗文化財。
登録文化財としては、狩野洞月詮信筆の板絵着色雷神図も当社に保存されているという。
1877(明治10)年造の拝殿上部には、龍と神鹿の緻密な彫刻が施されている。

境内社は三社。第六天神社・豊國稲荷神社の合殿と三峯神社。
社頭に掲示されている区教育委員会の解説や、その他資料においては三峯神社の記載がなく、御嶽神社が第六天神社と合殿で奉斎されているはずなのだが、どのような変化があったのだろうか。

宮前春日神社 御朱印。初穂料300円。
拝受は本務社の下高井戸浜田山八幡神社にて。
複数兼務されているのにも関わらず、授与いただけるのは非常にありがたいことである。