荻窪白山神社

2016年1月9日

荻窪白山神社
御祭神:伊邪那美命
社格:旧村社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/08_suginami/8012.html
所在地:東京都杉並区上荻1-21-7
最寄駅:JR中央線 荻窪駅
東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅
御由緒:文明年間(1469~1487年)関東管領であった上杉顕定の家臣・中田加賀守が、その屋敷内に五社権現(加賀白山神社)を勧請奉斎したことに始まる。
当社はかつてより歯痛平癒の霊験に拠る信仰が篤い。
伝承によれば、中田加賀守の弟・兵庫が激しい歯痛に悩んでいた折、御神託により境内の萩で作った箸で食事をしたところ、歯痛が止んだという。
この事情を聞いた近隣の人々に歯痛平癒の霊験ありと広まり、参詣者が多くなったという。
ちなみに全国各地の白山神社にも歯痛の霊験についての故事が多数残っているが、これは「白山」の音が「歯苦散」につながること、白山の修験者が荒行の末に成し遂げた「歯痛止め」の業によるものといわれている。
新編武蔵風土記稿には「五社権現社」として、上荻窪村光明院(現・杉並区上荻2-1-3)が別当寺であったことなどが記されている。
1967(昭和42)年、社地の西側を通る環状八号線の拡張に伴い、社殿・社務所・玉垣等境内各施設の増・改築など諸整備がなされ、今日に至る。
荻窪白山神社 鳥居と社号標荻窪白山神社 参道
荻窪白山神社 二の鳥居荻窪白山神社 手水舎
荻窪駅西口から西友荻窪店の脇を通り、白山通り商店街に出て左手(環八方向)に進む。
約160mほどで社頭が右手に現れる。
参道は約90mほどあり、途中で一度路地と交差している珍しい形式。
この長めの参道には例祭になると露店がぎっしり立ち並ぶそうだ。
荻窪白山神社 神輿庫荻窪白山神社 神楽殿
神輿庫はガラス戸なので、内部を覗くことができる。
1928(昭和3)年に奉納されたという本社神輿は百五十貫余(約563kg)、直径149cmの大太鼓は、府中・大国魂神社稲荷森稲荷神社の太鼓につぐ都内有数の大きさである。
荻窪白山神社 拝殿荻窪白山神社 本殿
1968(昭和43)年の社殿造替時には旧社殿の長押から、納められた萩の箸が大量に出たという。
荻窪白山神社 境内社荻窪白山神社 三峯神社
荻窪白山神社 田守稲荷神社荻窪白山神社 正一位稲荷神社
境内末社は三峯神社・田守稲荷神社・正一位稲荷神社の三社。
いずれも境内東側の一角を玉垣で囲ったところに鎮座している。

荻窪白山神社 御朱印帳
荻窪白山神社 御朱印帳。初穂料1,000円。
藤色に萩の花の色がイメージされた紫地、に社紋と萩の花の刺繍という渋いデザイン。
荻窪白山神社 御朱印荻窪白山神社 御朱印 あて紙
荻窪白山神社 御朱印。初穂料300円。
境内左手の社務所にてお願いできる。
大変丁寧にご対応いただいた上、あて紙にまた嬉しくなる心遣いがされていた。