東山稲荷神社(東山藤稲荷神社)
御祭神 | 宇迦之御魂大神・大宮能売大神・佐田彦大神 |
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社格 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都新宿区下落合2-10-5 |
最寄駅 | JR山手線 高田馬場駅 東京メトロ東西線 高田馬場駅 西武新宿線 高田馬場駅・下落合駅 |
URL | — |
御由緒
武蔵介として赴任した清和源氏の祖・源経基が、927(延長5)年初午の日に京都稲荷山より勧請・創建した。
東山稲荷の神から受けた御神託によって平将門の謀反を察知し朝廷に報告した功が認められ、天皇より源姓を賜った経基は、源氏一族の守護神として崇敬したとの伝承がある。
藤の大木があったことから「藤稲荷神社」「富士稲荷神社」と称され、武家のみならず庶民の崇敬も篤くなった。
旧社殿は1945(昭和20)年5月24日の空襲で焼失している。
1953(昭和28)年に仮殿にて復興されたのち、1970(昭和45)年5月24日、現社殿の再建に至った。
境内紹介
下落合氷川神社の社頭から東に伸びる路地を進むと、おとめ山公園の南端に辿り着く。
この公園内を通る坂道(おとめ山通り)を上りはじめると、左のマンション敷地脇に社号標が現れる。
どうやら戦前まではここが鎮座地であったようだ。
社号標を過ぎてすぐ左手に入っていく路地があり、この先に一の鳥居が見える。
境内には1750(寛延3)年、そして1838(天保9)年奉納の水鉢。
そのほかにも多くの石造物がみられる。
かなり劣化が進んでいる石狐。
こちらもおそらく江戸中期~幕末のものだろう。
千木が立派な神明造の社殿をおとめ山公園内から拝観する。
おとめ山とは乙女ではなく「御留山」「御禁止山」と書く。
目白台地から神田川にかけての落合崖線上にあるこの地が、江戸時代には将軍家の鷹狩や猪狩などの狩猟場となっており、一般人の立ち入りが禁止されていたことを表す。
明治期にこの一帯は東側を近衛家、西側を相馬家が所有し、後に相馬家は「林泉園」という庭園としたが、戦後は国有地となり荒廃する。
竹田助雄氏を中心とした近隣住民が「落合秘境」とも称された豊かな森林の保存を求め根強く活動した結果、公園化されるに至った。
御朱印
東山稲荷神社には社務所があるが、こちらでの授与品の頒布や御朱印の対応はされていない。
本務社・下落合氷川神社の社務所にて受けられる。
初穂料は300円からお気持ちで。
墨書き、朱印とも社号は「東山稲荷神社」となっている。
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