中村天祖神社
概要
江戸時代に祀られたとみられる旧羽田村・中村の鎮守。
末社の高山稲荷神社は羽田七福いなりめぐりの四番で、学業成就の御利益があるとされている。
御祭神 | 天照皇大神・豊受姫大神 |
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社格 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都大田区本羽田3-12-12 |
最寄駅 | 京浜急行空港線 大鳥居駅 |
URL | http://nakamuratenso.hanedajinja.com |
御由緒
創建由緒は不詳。旧羽田村・中村地区の鎮守。
「新編武藏風土記稿」羽田村の項に「神明社[除地一段一畝]久我耕地ト新耕地ノ間ニアリ 本社ハ五尺ニ六尺神體ハ木ノ立像ナリ 長二尺餘拜殿三間ニ二間東向キナリ 祭禮ハ九月十六日ニオコノフ」と記載されている。
もとは真言宗智山派の喜修山正藏院了仲寺境内(本羽田3-10-8)の一角に鎮座していたという。
1922(大正11)年9月、元鎮座地の一部と住吉屋村石亦作氏が中村地区の中央(現・都立つばさ総合高校グラウンド中央付近)に所有していた土地を換地し、遷座した。
終戦後GHQに社地が接収されたが、住民の尽力により現在地が確保され再遷座した。
のちに国から土地の払い下げが行われた際、手続きを怠り国有地化される。
一度社殿修復の計画が持ち上がった際に、国有地であることが障害となり実現にいたらなかった。
このため2004(平成16)年に正藏院と社有地の売買を行い、国からの社地買取および社殿修復の原資とした。
現在でも正藏院は鎮守として境内に元神明社を祀っている。
境内紹介
重幸稲荷神社から、社前のバス通りを空港方向へ約900m進んだ先に鎮座している。
さらに400mほど先、大師橋の手前で左折すると本務社の羽田神社がある。
高山稲荷神社
羽田七福いなりめぐりでは四番目の社で、祭神は宇迦御魂命。
「高山」の冠称は、遷座前の社殿が飛騨高山より来た大工によって造営された事にちなむといわれる。
中村地区の名主・橋爪家前に鎮座していたが、1930(昭和5)年六郷土堤改修工事に伴い現在地に遷された。
また、付近の親達は初午の日に社前に小屋を作り、子供をお籠りさせてから寺小屋に入門させたという。
いなりめぐりにおいて「学業成就」の御利益をもたらすとされているのは、上記に由来するものだろう。
御朱印
中村天祖神社の御朱印は授与されていない。
境内社・高山稲荷神社については、正月の羽田七福いなりめぐり開催時期のみ、社殿にて朱印が受けられる。
初穂料100円。
中村天祖神社の地図
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