鴻神社
御祭神:素盞嗚尊・伊弉岐命・伊弉冊命・速玉男命・事解男命・別雷命
社格:旧村社
URL:http://www.koujinja.or.jp/
所在地:埼玉県鴻巣市本宮町1-9
最寄駅:JR高崎線・湘南新宿ライン・上野東京ライン 鴻巣駅
御由緒:1873(明治6)年9月24日、鴻巣宿に鎮座していた氷川社・熊野社・竹ノ森雷電社が合祀された「鴻三社」が始まりである。
旧社地は氷川社の社地だった宮地5丁目にあったが、後に竹ノ森雷電社地だった現在地に移転した。
1902(明治35)年から1907(明治40)年にかけて鴻巣町内に所在した日枝神社・東照宮・大花稲荷社・八幡神社が合祀され、1907(明治40)年4月8日に現社号の「鴻神社」に改められた。
なお、毎年12月4日には酉の市も開かれる。
合祀された各社の略記は次のとおり。
氷川社
鎮座地:鴻巣宿字本宮390番地(現・宮地5丁目)
古墳時代末期の創建といわれている。
鴻ノ宮氷川大明神、端ノ宮(ハジノミヤ・ハタノミヤ)と称され、鴻巣郷総鎮守として崇敬を集めていた。
また「こうのとり伝説」の由来となっている社でもある。
氷川社の神額は現在も鴻神社に残されている。
こうのとり伝説
「樹の神」という大樹があり、供え物を怠ると必ず祟りが起こるため、人々は恐れていた。
ある時、一羽のコウノトリがこの大樹に巣を作り、卵を産み育て始める。
すると大蛇が現れて卵を飲み込もうとしたため、コウノトリは大蛇と戦い撃退した。
それからは「樹の神」が祟りが止んだので、人々は木の傍に社を建て「鴻巣明神」として祀るようになった。
熊野社
鎮座地:鴻巣宿字本宮389番地(現・宮地1丁目)
創建時期は不明。熊野権現と称されていた古社で、氷川明神を端ノ宮と称したのに対し中ノ宮と呼ばれていた。
合祀前は社地3000坪を有し、巨木におおわれた森林であったという。
市内の旧家・深井家の記録に、深井対馬守景吉が戦国時代の1561(永禄4)年、紀州熊野社に参詣し、その社地の霊土と御神燈をいただいて帰郷し、鴻巣宿の市神社及び熊野権現の社殿の下に霊土を埋めたとある。
竹ノ森雷電社
鎮座地:鴻巣宿字東側2283番地(鴻神社の現社地)
平安時代、高貴な女官が都から東国下向の折、激しい雷雨に難儀したため神に祈ったところ、当地に至ってぴたりと雷雨が止んだという。
そのため、社殿を建てて雷電社を祀ったという伝承がある。
付近に竹林が多かったことから「竹ノ森雷電社」と呼ばれ、鴻巣宿の鎮守として崇敬された。
鴻巣駅東口ロータリーから駅前通りを進み、県道164号線の「鴻巣駅入口」交差点まで。
信号を渡った後、左折してそのまま400m弱で社頭に至る。
参拝時、境内北側は工事中。
神楽殿らしき建物が造営されていたほか、脇には末社殿も。
稲荷社・蚕影山社・御嶽社・三峯社・厳島社・秋葉社・須賀社の合殿のようだ。
社殿の周囲には奉納提灯が数多く掲げられており、崇敬の篤さを伺わせる。
拝殿前には大きな樹齢500年以上とされる御神木・夫婦銀杏。
夫婦銀杏雄木の根元には旧鴻の宮の石祠(元氷川社)が祀られている。
当社独自の授与品「こうのとりのたまごお守」の納所もここに。
雌木のそばには幸宮(こうのみや)弁天社。市杵島姫命を祀る。
幸宮弁天社の隣には三狐(さんこ)稲荷神社。
三狐とは天狐・地狐・人狐のこと。縁結び・縁切りの御神徳で名高い。
新造された神楽殿脇には大花稲荷神社。
社殿の裏にはナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ属の一種)が植えられていることから、なんじゃもんじゃ稲荷の別号がある。
鴻神社 御朱印。初穂料300円。
拝殿右手の授与所に申し出る。
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