仲町氷川神社

千住仲町氷川神社
御祭神:素盞嗚尊
社格:旧村社
所在地:東京都足立区足立区千住仲町48-2
最寄駅:JR常磐線 北千住駅
東京メトロ千代田線・日比谷線 北千住駅
つくばエクスプレス 北千住駅
東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン) 北千住駅
京成電鉄本線 千住大橋駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/15_adachi/15002.html
御由緒:平安時代の延喜年間(901~923年)、現在より南東の元宮に里人が勧請した後、一時荒廃していた。
江戸時代初期の1616(元和2)年、遠江国出身の領主・石出掃部介吉胤が建設した掃部堤の用地に旧社地が含まれることとなる。
このため、現在地に遷され社殿が造営されるとともに、改めて武蔵国一宮氷川神社より御分霊を勧請し、千住掃部宿の鎮守とされた。
なお、当社には石出掃部介吉胤が遠江国から持ち込んだ観音像を祀ったとも伝えられている。
幕末まで白幡山薬師寺不動院(現・千住1-2-2)が別当寺を務め、戦前までの社格は村社であった。
千住仲町氷川神社 鳥居と社号標千住仲町氷川神社 手水舎
千住大橋駅から墨堤通りを東に向かい、千住仲町公園を過ぎたところで左折する。
北千住駅からは、南側にある東京藝大千住校を目指す。
大学前の信号を横断すると、昭和の風情色濃い「ミリオン通り商店街」の入口がある。
これを入っていくと、300mほど先に玉垣が見えてくる。
千住仲町氷川神社 境内千住仲町氷川神社 拝殿
千住仲町氷川神社 拝所内千住仲町氷川神社 本殿
広くはないが木々が良く繁り、落ち着いた空気感を湛えた境内。
社殿は都内でよく見かける権現造ではなく、拝殿と本殿が独立している。
近年修築もしくは造替された様子の本殿が印象的。
千住仲町氷川神社 関屋天満宮 鳥居千住仲町氷川神社 関屋天満宮碑
千住仲町氷川神社 関屋天満宮 天明5年水鉢千住仲町氷川神社 関屋天満宮
境内社は4社。
社殿向かって左手に関屋天満宮(菅原道真)、右手に江島神社(市杵島姫命)、そして合殿で稲荷神社(倉稲魂命)と三峯神社(日本武尊・伊邪那伎命・伊邪那美命)が鎮座している。
関屋天満宮は平安時代前期の949(天暦3)年に創祀され、御神体は菅公自ら彫刻した尊像百体のうち一体であると伝えられる。
のちに源頼朝が関所を設けたことに由来して関屋の地名が起こり、関屋天神と呼ばれた。
また、社の周囲に生えた葦が皆片葉であったため、片葉天神ともいわれたという。
旧鎮座地はたびたび水害に見舞われていたことから、1787(天明7)年氷川神社の境内に遷された。
1807(文化4)年の銘がある古い社号標「関屋天満宮碑」は、足立区の有形文化財に登録されている。
千住仲町氷川神社 江島神社 鳥居千住仲町氷川神社 江島神社 弁天像供養庚申塔
江島神社は千寿七福神の弁財天。
祀られているのは1689(元禄2)年に造立された庚申塔を兼ねている珍しい形式の弁財天像(足立区有形民俗文化財)だ。
剣と宝珠を持った弁財天の坐像、その台座部に三猿が彫り込まれており、弁財天を主尊とする庚申塔は都内でもこの一基だけという。
千住仲町氷川神社 三峯神社・稲荷神社 鳥居千住仲町氷川神社 三峯神社・稲荷神社
三峯神社と稲荷神社の合殿。
特に説明書きなどはないが、覆屋がかけられているということは、社殿は古いものだろうか。

千住仲町氷川神社 御朱印

千住仲町氷川神社 千寿七福神めぐり 弁財天 御朱印 千住仲町氷川神社 関屋天満宮 御朱印

仲町氷川神社 御朱印。初穂料300円。
社殿向かって左手の社務所にて授与される。
社号の御朱印のほか、千寿七福神めぐり・弁財天、関屋天満宮の三種が受けられる。
「関屋天満宮」の御朱印は、関屋天満宮碑から起こした社号の字を印判にしている。