寶田恵比寿神社(宝田神社)
御祭神:事代主命・少彦名命・大国主神・大己貴命・素盞嗚命・宇迦之御魂神
社格:神田神社兼務社
URL:http://www.nihonbashi-edoya.co.jp/bettara.html
所在地:東京都中央区日本橋本町3-10-11
最寄駅:JR総武線快速 新日本橋駅
東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅
御由緒:宝田神社は元々江戸城外にあった旧豊島郡宝田村(呉服橋御門付近)の鎮守であった。
江戸城拡張により宝田・祝田・千代田の三村が移転を命ぜられ、宝田村の名主・伝馬役であった馬込勘解由は住民を引率して大伝馬町へ移住し、同町の名主を務めた。
ちなみに馬込勘解由とは日本橋大伝馬町二丁目で代々伝馬役・名主役を務めた馬込家当主が名乗った名称である。
当社の由緒に登場するのは初代馬込勘解由(馬込平左衛門)で、徳川家康江戸入府の時、三河国から随行して数々の功を挙げた人物である。
1606(慶長11)年、家康より鎌倉時代の名匠運慶の作と伝えられる恵比寿神像を賜り、これを平穏守護の御神体として宝田神社に安置したとされる。
1873(明治6)年1月16日に神田神社兼務社となる。
1923(大正12)年の関東大震災においては本殿を除いてことごとく焼失し、昭和初年頃に拝殿を再建し現在に至る。
新日本橋駅や小伝馬町駅からほど近く、国道6号線(江戸通り)から南に2丁ほど入ったオフィスビル街の中に鎮座する。
社殿の両脇はおそらく古い建物が解体された後、転用されたのであろうコインパーキングになっている。
建物自体も独特で、正面以外はモルタル造のような外観。
休日ともなるとほとんど人気もなく、意外と静かに参拝できる。
この神社の名物祭事は「日本橋べったら市」。
このオフィスビル街が何丁にも渡り露店が並び多くの人で賑わう、非常に活気にあふれた祭りの場と化す。
社殿の前には大提灯が掲げられ、著名な歌舞伎役者らからの奉納提灯もずらりと並ぶ。
参拝の列が長く伸び、道いっぱいに人が溢れるのだ。
べったら市は江戸中期から開催されており、10月20日の恵比寿講(商家で恵比寿神を祝う行事)の際にお供えするため、前日の19日に祭事に使用する神具や打出の小槌、懸鯛、切山椒などが売られる市が立ったのがその起源であるといわれる。
飴と麹で大根を浅漬けにしたべったら漬が、その味ととも「福がべったり付く」とされ評判となったという。
またべったらの由来は、若者が「べったりつくぞ」「べったらだー」等と言ってこの漬物を振り、婦人たちの着物の袖に付けてからかったことから来ているという。
寶田恵比寿神社 御朱印。初穂料300円。
通常は無人のため対応は無いが、べったら市と正月の日本橋七福神初詣りの際、寶田恵比寿神社べったら市保存会の方々により授与していただけるようだ。
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