小網神社
概要
室町時代末期に疫病鎮静のため勧請されて以来、地震や空襲においてたびたび神威があり、都内有数の強運厄除け神社として人気がある。
明治に合祀された市杵島比賣神は東京銭洗い弁天と称され、日本橋七福神の一社。
御祭神 | 倉稲魂神・市杵島比賣神・福禄寿 |
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社格 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都中央区日本橋小網町16-23 |
最寄駅 | 東京メトロ日比谷線 人形町駅 都営地下鉄浅草線 人形町駅 東京メトロ半蔵門線 三越前駅 東京メトロ東西線 茅場町駅 |
URL | http://www.koamijinja.or.jp/ |
御由緒
1466(文正元)年、豊島郡入江周辺で疫病が流行した際、消滅鎮静のため稲荷大神を勧請したことに始まる。
太田道灌の参拝、土地の寄進を受けたとされ、慶長年間(1596~1615年)には当社の社号から周辺地域を「小網町」と命名されたという。
明治維新後、神仏分離令により小網稲荷神社と改称、1869(明治2)年万福舟乗弁財天(市杵島比賣神)を合祀、1873(明治6)年に村社に指定された。
旧社殿は関東大震災により倒壊・焼失するが1929(昭和4)年再建される。
第二次世界大戦において当社には強運厄除けの御神威を感じざるを得ない二つのエピソードがある。
まず、出征奉告祭に参列し当社の御守を受けた氏子の出征兵士が全員生還されている。
また、1945(昭和20)年3月10日の東京大空襲時、下町一帯は世界史上最大最悪とされる被害を受けたが、社殿を含む境内建物は奇跡的に戦禍を免れた。
現在は日本橋地区唯一の木造檜造り神社建築となり、社殿・神楽殿などは中央区指定文化財に登録されている。
境内紹介
日本橋川の左岸、江戸橋と鎧橋の中間付近の路地に鎮座する。
近隣には案内看板があるので日本橋小学校あたりを目印にすれば、道に迷うことはないだろう。
冒頭の写真でも分かるが規模は大変小さい。鳥居をくぐると数歩で拝殿。手水は鳥居をくぐった右手に。
強運厄除けの由縁である昇り龍と降り龍の見事な彫刻は、向拝部海老虹梁に彫り込まれている。
二体とも少し微笑んでいるような狛犬さんは1929(昭和4)年9月の奉納。
境内社
福禄寿像と弁天像。
万福舟乗弁財天(市杵島比賣神)は東京銭洗い弁天と称され、ここで金銭などを清めた後、使わずに「種銭」として財布等に収めておくと財運を授かるそうだ。
御朱印・御朱印帳
御朱印
小網神社の御朱印。
小網神社と福禄寿、弁財天の三種があり、初穂料は各300円。
それぞれ境内左手の授与所にていただける。
限定御朱印
2016(平成28)年の御鎮座550年大祭に授与された記念御朱印。
御朱印帳への墨書きには金泥で双龍の印判、書き置きは橙の色紙に銀泥で双龍。
2017(平成29)年の御鎮座551年例大祭では見開きサイズの記念御朱印が授与されている。
初穂料600円。
10月末の万福舟乗弁財天(東京銭洗い弁財天)大祭時には弁財天の御姿が捺された御朱印が授与される。
小網神社の新嘗祭・通称「どぶろく祭」は11月28日(※28日が土曜と重なった場合は27日金曜日、日曜と重なった場合は29日月曜日)に斎行される。
国指定無形民俗文化財の里神楽舞が奉納されるほか、すすきで奉製された強運厄除の「下町のみみずく」が数量限定で授与され、参拝者へどぶろくが振る舞われる。
いずれも2016(平成28)年より限定御朱印が授与されている。
2017(平成29)年正月の初詣限定御朱印は書き置き形式のみで三が日限定の授与。
御朱印帳
小網神社の御朱印帳。
紺と臙脂色の2種類。初穂料1,500円。
2015(平成27)年から頒布開始となった龍柄御朱印帳。
赤・黄・紺・黒の4種類。初穂料2,000円。
同デザインの御朱印帳袋(初穂料3,000円)も用意されている。
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