小菅神社

概要

明治2年、小菅県設置の際、県社として創建された。
明治5年2月東京府に合併後、小菅大神宮と称し村の氏神となり、明治42年に小菅神社と改称した。

御祭神 天照皇大神
相殿
菅原道真公
社格 旧村社
鎮座地 東京都葛飾区小菅3-1-2
最寄駅 JR常磐線 綾瀬駅
東京メトロ千代田線 綾瀬駅
東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン) 小菅駅
京成電鉄本線 堀切菖蒲園駅
URL

御由緒

1869(明治2)年、当地に小菅県が設置された際、県知事・河瀬秀治が県下356ヵ町村の守護神として庁内(現・東京拘置所内)に伊勢の皇大神宮を勧請し県社としたことに始まる。
1872(明治5)年2月、小菅県は廃止され所管の葛飾郡72ヵ村等が東京府に移管された。
当社は小菅村の鎮守だった田中稲荷神社の境内に遷され、稲荷神社を摂社として新たに村の氏神として祀られた。
遷座以来小菅大神宮と称していたが、1909(明治42)年に小菅神社と改称している。
旧拝殿・幣殿は1955(昭和30)年、旧本殿は1969(昭和44)年に改築ののち、1979(昭和54)年9月現社殿に造替された。

境内紹介



首都高小菅ジャンクションそば、6号三郷線下の副道沿いに鎮座している。
各駅からの所要時間はほぼかわらず、徒歩10~15分程度。
各駅からのアクセスだが、綾瀬駅であれば西口から綾瀬川通りを南下し、小菅交番を通過した後、小菅東スポーツ公園北側で右折する。
小菅駅や堀切菖蒲園駅からは、都道450号線(平和橋通り)を通り、小菅ジャンクションを目指せばよい。

社地は狭小だが、非常によく管理されている。
明治新政府による新体制構築の過程において、元の鎮守であった田中稲荷神社とともに翻弄された印象も否めない歴史をもつが、役人達の都合とは関係なく小菅の人々は大切にしてきたのであろう。

境内社


田中稲荷神社は慶長年間(1596~1615年)の小菅村開村の際に祀られたといわれ、新編武蔵風土記稿に「稲荷社二 一ハ村ノ鎮守田中稲荷ト號ス 正覺寺持」とある。
田中の名称については明らかでないが、一説には堀切村の領主・大胡宮内少輔勝行の家臣、田中某の勧請によるという。
余談だが、大胡宮内少輔勝行は牛込氏を名乗り、祖父・重国(重治)が勧請したのち大田道灌が牛込台へ遷した赤城神社を神楽坂へ遷座させた人物で、堀切・牛込のほか日比谷を所領としていた。

御朱印

御朱印は本務社の堀切天祖神社にて受けられる。
初穂料300円。
なお、小菅神社境内にも社務所があり、宮守の方がいらっしゃれば書き置きを受けられるとの情報があるが、筆者は未確認。

小菅神社の地図