北野八幡神社

2017年8月16日

北野八幡神社

概要

平安時代中期の永承年間、または康平年間の創建とされる上田柄の氏神。
明治維新後は八幡神社となり、後に天満天神社が合祀された。

御祭神 応神天皇・菅原道真公
社格 旧村社
鎮座地 東京都練馬区田柄5-27-27
最寄駅 都営地下鉄大江戸線 光が丘駅
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御由緒

口碑によれば、永承年間(1046~1052年)、または康平年間(1058~1064年)の創建とされる。
上田柄の氏神で、新編武蔵風土記稿には飯綱権現社として記されている。
寶珠山知光院養福寺が別当を務めたが、同寺は明治初期の廃仏毀釈によって他三ヶ寺とともに真言宗豊山派の練月山愛染院観音寺(春日町4-17-1)に合併された。
東京府社寺課が作成した1872(明治5)年の公文書に八幡神社として記載があり、翌1873(明治6)年に天満天神社を合祀したことが判る。
1982(昭和57)年10月、社殿はじめ手水舎・鳥居・敷石ほか境内施設の整備を完了した。

境内紹介

北野八幡神社 鳥居と社号標北野八幡神社 二の鳥居
北野八幡神社 手水舎北野八幡神社 神楽殿
鎮座地は光が丘警察署および光が丘消防署庁舎の道路を挟んだ東向かいにある。
アクセスルートは単純で、大江戸線・光が丘駅からバスロータリー前、消防署を通過し信号を横断する。
信号から100m強ほどで左折すると間もなく社頭にいたる。
北野八幡神社 昭和43年狛犬 吽北野八幡神社 昭和43年狛犬 阿
北野八幡神社 社殿北野八幡神社 社殿全景
由緒では、当社がかつては飯綱権現社であったとしている。
信州からの移住者による奉祀、あるいは高尾山などからの勧請と推測してみたものの、それ以上の詳細については手がかりがない。
また、当社は登記上、現在は「八幡神社」だが、どのようにして現在の祭神になったかも不明だ。
神仏分離によって別当の養福寺が廃され、修験の神である飯綱権現を祀れなくなったのは想像がつく。
しかし、そこになぜ八幡神と菅公が祀られたのか。
史料を探っても、付近で現祭神を祀っていた社の形跡を発見できない。
養福寺に八幡大菩薩と天満天神が祀られていた可能性も探ったが、やはり裏付けが取れない。
当社に関する東京府社寺課の公文書に「上練馬村村社八幡神社附属」とあるので、高松八幡神社を分霊したことも考えられる。
鎮座地付近の旧地名「北豊島郡上練馬村字菅原」にもヒントがありそうだが、資料が不足している。

境内社

北野八幡神社 御嶽神社北野八幡神社 安政7年水鉢
境内社は一座、神楽殿脇に御嶽神社(櫛麻智命)が鎮座している。

御朱印

北野八幡神社 御朱印

北野八幡神社には神職が常駐していない。
御朱印は本務社の鷺宮八幡神社にて受けられる。
初穂料300円。

北野八幡神社の地図