西向天神社
御祭神:菅原大神・稲荷大神・秋葉大神・嚴島大神
社格:旧村社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/18_shinjuku/18023.html
所在地:東京都新宿区新宿6-21-1
最寄駅:東京メトロ副都心線 東新宿駅
都営地下鉄大江戸線 東新宿駅
御由緒:京都栂尾山高山寺を開山した明恵上人により、京都北野天満宮を勧請し1228(安貞2)年創建されたと社伝に伝わる。
明恵上人が東国に五大尊寺を開山すべく、菅原道真自作の尊像を持って下向し、当地に祠堂を建立し旧東大久保村の鎮守としたことに始まる。
西向(にしむき)と称されるのは、丘陵の斜面に造営された社殿が西向きになっている(太宰府方向に向けているとする説もある)ことによる。
天正年間(1573~1593年)、聖護院宮道晃法親王が東国下向の折に大僧都・玄信に命じ、兵火で全焼していた当社を再興させている。
また、江戸時代には棗(なつめ)天神とも称されるようになった。
寛永年間(1624~1645年)、時の将軍・徳川家光が鷹狩りのため当地を訪れた際に荒廃した当社を見て、金の棗(抹茶を入れる器)を下賜し、これにより再興されたという伝承による。
神仏分離令発布後の1872(明治5)年11月には村社に列格した。
最寄りは東新宿駅。抜弁天通りを東へ進み、新宿6丁目ビルのある角を右折。
左手2本目の細い路地を入るとそのまま社頭に辿り着く。
歌舞伎町や高層ビル群がすぐそばだというのに、こんな静かな住宅街もあるんだ、と驚かされる。
新宿は面白い街である。
西向天神社の狛犬は二対。
1846(弘化3)年造の一対が参道石段付近に、そして拝殿前には1762(宝暦12)年奉納の一対。
それぞれに表情豊かで趣がある。少し傷みがあるのが気がかり。末長く残って欲しいものである。
隣の旧別当寺・大聖院由縁のものだと思われるが、拝殿脇の石仏にとても惹かれた。
お顔は欠損してしまっているものの、力強いものを感じる。境内には故・藤圭子の歌碑なども。
境内には富士塚・東大久保富士(浅間神社)も鎮座する。フェンスに囲われて登拝はできないが、かなりの規模である。
1842(天保13)年に築造後、一時撤去されるものの、1925(大正14)年に再建されている。
西向天神社 御朱印。初穂料300円。拝殿右手の社務所にてお願いできる。
新宿山ノ手七福神の弁財天(抜弁天厳嶋神社)も正月期間以外はこちらで授与される。
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