住吉神社(中央区佃)
御祭神:底筒之男命・中筒之男命・表筒之男命(住吉三神)、息長足姫命(神功皇后)、東照御親命(徳川家康)
社格:旧郷社
URL:http://www.sumiyoshijinja.or.jp/
所在地:東京都中央区佃1-1-14
最寄駅:東京メトロ有楽町線 月島駅
都営地下鉄大江戸線 月島駅
御由緒:1590(天正18)年8月1日、徳川家康が関東下降の際、摂津国西成郡佃村(現・大阪市西淀川区佃)および大和田村(現・西淀川区大和田付近)の漁夫33人と大阪住吉神社の神主・平岡権大夫好次が江戸に移る。
1645(正保2)年、幕府から江戸鉄砲洲向かいにある百間(約180m)四方の干潟を下賜され、漁夫らがこれを埋め立てて築島し、永住することになった。
この島を故郷の摂津国佃村にちなんで「佃嶋」と命名、1646(正保3)年6月29日には、摂津国佃の住吉社(現・田蓑神社)の分霊(住吉三神)と息長足姫命(神功皇后)と、摂津国佃と強く縁のあった東照御親命(徳川家康)の分霊を奉遷し、住吉神社が創建された。
月島駅6番出口から隅田川に向かって佃大橋通りを進む。
河畔まで着いたら右折し、再び突き当たりまで行くと大鳥居がある正参道入口である。
隅田川を臨むように建てられた大鳥居と境内の鳥居。
扁額は珍しい陶製で、額字の筆者は有栖川宮幟仁親王。
中央区民有形文化財に登録されている。
鳥居前には、こちらも中央区民有形文化財指定の水盤舎、その後方には鰹塚などもみえる。
住吉神社を護る狛犬殿。
神明造りの木造社殿は、経年変化によって重厚感が出ており非常に趣深い。
その脇には1910(明治43)年に建てられたレンガ造の旧神輿庫。
東日本大震災で破損したのちに修復・補強が行われ、現在でも祭具などを納める倉庫として使用されている。
境内社は5社。拝殿向かって右手に鎮座するのは船魂神社と疫神社・疱瘡神社。
拝殿右脇奥に鎮座するのは入船稲荷神社。
このそばにはコンクリート造の神輿庫があり、窓から宮神輿が拝観できる。
旧神輿庫の手前に古河神社と思われる小さな石祠。
祭神、由緒の説明書きはないので詳細は不明である。
拝殿向かって左手前に鎮座するのは龍神社(竜王弁財天)。
御祭神は豊玉比売命・於迦美大神・龍姫大神。
巳の日は竜王弁財天の縁日とされ、開運出世巳成金御守が頒布される。
境内裏手の佃堀には三年に一度の渡御祭で使用される大幟の柱・抱が埋設されている。
このような祭礼の風習が、現在の東京で残されているのは非常に貴重である。
住吉神社 御朱印帳。初穂料1,000円。
画像の駒犬・鯛柄の他、干支の土鈴柄、ふくろう柄がある。
また、表紙の見返しには由緒と有栖川宮幟仁親王の歌が書かれている。
住吉神社と境内社・龍神社の御朱印。初穂料300円。
御朱印帳、御朱印ともに参道左手の社務所にて。
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