六本木天祖神社(龍土神明宮)

2016年6月9日

六本木天祖神社(龍土神明宮)
御祭神:天照大御神・伊邪那伎命・伊邪那美命
社格:旧村社
所在地:東京都港区六本木7-7-7
最寄駅:東京メトロ千代田線 乃木坂駅
東京メトロ日比谷線 六本木駅
都営地下鉄大江戸線 六本木駅
URL:http://tensojinja.tokyo-jinjacho.or.jp/
御由緒:南北朝・後小松天皇の御代、1384(至徳元)年8月16日に芝西久保・飯倉城山(現・ホテルオークラ南側付近)に創建されたと伝えられる。
この社には品川浦より毎夜龍が御燈明を献じたといわれ、旧鎮座地は「龍燈山」と呼ばれた。
その後、太田道灌により方五丁の祭田を寄進し再興したとされる。
江戸時代の元和年間(1615~1624年)、旧社地が江戸城拡張の御用地となったため、現在地へ遷座した。
当地一帯は「龍燈」に由来し龍土村と称され、当社も龍土神明宮と呼ばれるようになる。
幕府はじめ鍋島藩・宇和島藩・長州藩など諸武家からの崇敬が篤く、明治維新前の別当は長泉寺が務めた。
青山火事で社殿が焼失したのち、瓦葺権現造の旧社殿などが再建されている。
1879(明治12)年7月8日村社に指定され、1926(大正15)年9月21日神饌幣帛料供進社に定められた。
1945(昭和20)年の空襲で手水舎を残して稀有に帰したため、1957(昭和32)年に現社殿が再建されている。
2016(平成28)年春、隣接する複合ビル「TRI-SEVEN ROPPONGI(トライセブン ロッポンギ)」の新築工事に連動して行われていた境内整備と社務所改築工事が竣工した。
六本木天祖神社(龍土神明宮)  社号標六本木天祖神社(龍土神明宮)  鳥居
乃木坂駅、六本木駅ともほぼ同距離。
外苑東通りから「龍土町美術館通り」という細い路地に入っていくと、テレビ朝日が奉納した社号標が見つかる。
鎮座地の住所は六本木七丁目7番7号、スリーセブン。
この住居表示の数字は、偶然なのか意図して割り振られたのか。
六本木天祖神社(龍土神明宮)  神輿庫六本木天祖神社(龍土神明宮)  神輿庫神紋
鳥居をくぐった右手に神輿庫があるが、そこに掲げられた御神紋にも「七七七」。
六本木天祖神社(龍土神明宮)  嘉永4年狛犬 (1)六本木天祖神社(龍土神明宮)  嘉永4年狛犬 (2)
六本木天祖神社(龍土神明宮)  手水舎六本木天祖神社(龍土神明宮)  弘化3年水盤
狛犬は1851(嘉永4)年、手水舎の水盤は1846(弘化3)年と、江戸末期の石造物が現役。
六本木天祖神社(龍土神明宮) 拝殿六本木天祖神社(龍土神明宮) 本殿
2014(平成26)年から行われていた境内の整備により、社殿周囲は植栽が整えられ小庭園となっている。
六本木天祖神社(龍土神明宮) 満福稲荷社 (1)六本木天祖神社(龍土神明宮) 満福稲荷社 (2)
境内社は一社、満福稲荷社が鎮座する。
孫太郎稲荷と称されていたが、近隣の稲荷社を合祀し改号された。
なお、港七福神の福禄寿神もこの社に祀られている。

六本木天祖神社(龍土神明宮) 御朱印
六本木天祖神社(龍土神明宮) 御朱印。初穂料1,000円。
拝殿手前左側の授与所にて受けられる。社号の墨書きには金粉が混ぜられており、淡く輝く。
通常時、天祖神社の御朱印の授与は辰の日のみとなる。
正月の港七福神めぐり開催時には天祖神社と福禄寿の御朱印も受けられる。