桐ヶ谷氷川神社(西五反田)

2014年10月2日


御祭神:素盞嗚命
配祀神:誉田別尊・建御名方命・惶根命・面足命
社格:旧村社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/09_shinagawa/9014.html
所在地:東京都品川区西五反田5-6-3
最寄駅:東急目黒線 不動前駅
JR山手線 五反田駅
都営地下鉄浅草線 五反田駅
東急電鉄池上線 五反田駅
御由緒:江戸時代初期の創建といわれ、新篇武蔵風土記稿によると、元禄年間における社地の年貢免除について記載があり、それ以前に大宮氷川神社の御分霊を勧請したものであると推測できる。
素盞鳴命を御祭神とし、旧桐ヶ谷村(現・西五反田付近)内の鎮守で、別当は現在も隣接する安楽寺であった。
村民は北条・上杉両氏の合戦での落武者達が土着し農民となった者が多く、武蔵野台地の端部で湧水豊富なこの土地での五穀豊穣を祈願し村の中心部に奉斎したと思われる。
参道には現在も「氷川の滝」と称す水辺があるが、1851(嘉永4)年頃湧き出ていた泉を、村民が大きく開き滝としたもので、江戸七瀑布(新宿十二社権現の滝・目黒独鈷の滝・氷川の滝・等々力不動の滝・上野音羽の滝・王子弁天の滝・王子名主の滝)のひとつとして遠方からの見物客もあったという。
1873(明治6)年7月5日、村社に列格し、1908(明治41)年9月13日には同村に鎮座していた諏訪神社(建御名方命)・八幡神社(誉田別尊)・廣智神社(惶根命・面足命)を本殿に合祀した。
現在の社殿は1938(昭和13)年に造営され、空襲の戦火をくぐり抜け現在に至る。



最寄りは不動前駅。改札を出て西に伸びる商店街を道なりに歩けば数分で右手に「氷川神社」の看板が見えてくる。
長い参道には大木が並び、神域へ立ち入ったことを感じさせる厳かな空気が流れる。
参道は石段に突き当たり、そこを登ると一転開放感のある社殿前の境内に出る。
石段脇に上述した「氷川の滝」がある。ほとんど枯れてしまっているようだが、以前はかなりの湧水量であったらしい。
湛えた水は小さな池になっており、雰囲気は良い。

狛犬さんたち。ほどよく苔むして趣ある風貌になっている。

境内社は一社、忍田稲荷大明神が鎮座する。
1908(明治41)年9月、付近の神社を合祀した際、袖ヶ崎神社の忍田稲荷大神を末社として勧請したという。
袖ヶ崎神社は1137(保延3)年に京都稲荷山より忍田稲荷大明神を勧請し創建された神社である。

桐ヶ谷氷川神社 御朱印。初穂料300円。
境内右手の社務所にてお願いできる。