千束稲荷神社
御祭神:倉稲御魂命・素戔雄之命
社格:旧村社
URL:http://senzokuinari.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai00.html
所在地:東京都台東区竜泉2-19-3
最寄駅:東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅
御由緒:創建時期はっきりしないが、江戸時代初期の寛文年間(1661~1672年)とされる。
浅草一円は千束郷と称され、南北二社の稲荷社があり、当社は北の稲荷社とされる。
ちなみに南は現存しない。
明暦の大火後、吉原遊廓が日本堤に移転し、新吉原となったことにより一帯の人口も増加し始める。
1670(寛文10)年頃、豊島郡千束郷の一部が龍泉寺村となり、当社は同村一帯の氏神となった。
新吉原へ向かう茶屋町通り沿いに町並みが形成され、これが1745(延享2)年に下谷竜泉寺町として町奉行支配となり、以後竜泉寺町の氏神となった。
1893(明治26)年より翌年にかけて樋口一葉が竜泉寺町368番地(現・台東区竜泉一丁目)に居住、一帯を舞台とした小説『たけくらべ』を執筆し、その中で当社の祭りの様子を描いている。
関東大震災後、当社社地は区画整理によって東に50メートルほど移されて現社地になった。
都道462号蔵前三ノ輪線の竜泉2丁目交差点を西(昭和通り方面)に曲がるとすぐに鳥居がある。
社地自体はそんなに広くはないが開放的で狭苦しい感じがしない。
ちょっと狼っぽいシルエットのおきつねさま。吽の方は足元に鍵あり。
参道左手に樋口一葉像が。そして木造社殿。派手さはないが落ち着きある雰囲気で、町を見守る氏神様の暖かさを感じる。
二月に参拝したので拝殿脇に梅が咲いていた。
千束稲荷神社 御朱印。初穂料300円。拝殿向かって右手に社務所があり、そちらで受けられる。
ちなみにこちらは本務社として吉原神社を兼務している。
吉原神社の授与所が不在の場合は、当社で御朱印を受けられる。
2月の二の午の際には初午祭が執り行われ、御朱印には「初午祭」の文字が追加される。
初午祭では地口行灯が境内いっぱいに掲げられるのが名物となっている。
千束稲荷神社は夏詣に賛同しているため、7月1~7日は限定御朱印が受けられる。
※夏詣の印判の色が薄黄緑のため、スキャナー取り込み画像では判別しづらい。
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