鷺宮八幡神社

2014年12月6日

概要

平安時代中期の康平7年、源頼義によって創建された旧上鷺ノ宮村・下鷺ノ宮村の鎮守。
社叢に鷺が多く棲息していたことから鷺宮大明神と称され、地名の由来になった。

御祭神 應神天皇
社格 旧村社
鎮座地 東京都中野区白鷺1-31-10
最寄駅 西武新宿線 鷺ノ宮駅
URL http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/nakano/200058

御由緒

創建は1064(康平7)年とされる。
陸奥守・鎮守府将軍であった源頼義は前九年の役で奥州の豪族・安倍氏を滅ぼした後、鎌倉街道に面した当地に社殿を建てて八幡神の御神霊を奉祀し戦勝を感謝、並びに国家安泰・源氏の隆昌を祈願したのが、その起源であると伝えられる。
当社の境内にはかつて老樹が林立し鷺が多く棲息していたといい(鷺は高木にコロニーを形成する)、付近の人々は「鷺宮大明神」と称していた。
これが当地の古地名「鷺宮」の由来とされている。
当地が江戸時代初期に高家旗本として功績を残した今川直房の所領であった1645(正保2)年、八幡神社と改称されたとみられる。
1648(慶安2)年以降、江戸幕府より神領御朱印七石余が附せられており、中野区において唯一御朱印状を拝領した神社である。
明治維新後の1872(明治5)年11月、村社に列せられた。
戦後の1950(昭和25)年に、国有地となっていた境内1,049坪の譲与を受ける。
1960(昭和35)年に本殿および幣殿・拝殿を改築、1988(昭和63)年に社殿改修等が行われ現在に至る。

境内紹介


新宿線鷺ノ宮駅の南口を出て妙正寺川を渡り、そのすぐ右手に南へ伸びる緩やかな上り坂がある。
そこを覗くと少し奥に見える案内の看板に従って進むと、やがて坂は社地の脇に沿っていくことになる。
脇参道もあるが、正参道は南面しているので100mほど先の十字路を左に。


鷺宮八幡神社の狛犬は三対。
二対が参道の途中、一対は拝殿前に坐す。



鷺宮八幡神社は古くより上鷺ノ宮村・下鷺ノ宮村の鎮守・氏神として崇敬を集め、2014(平成26)年で鎮座950年となった。
境内には奉納された力石が多数。

境内社



境内社は8社(内6社は合殿)。
本殿右手脇に稲荷神社(宇迦之御魂命)と御嶽神社(国常立神・大己貴命・櫛眞知命・少彦名命)。

拝殿向かって左手に稲荷神社(宇迦之御魂命)・御嶽神社(櫛眞知命)・八雲須賀神社(須佐之男命)・北野天満神社(菅原道真公)・粟島神社(少彦名命)・疱瘡神社(大己貴命)の六社(合祀殿)が祀られる。

御朱印

鷺宮八幡神社の御朱印は拝殿向かって右手の授与所にて受けられる。
初穂料300円。
なお、兼務する練馬区高松八幡神社春日神社田柄愛宕神社田柄天祖神社北野八幡神社、中野区松が丘の北野神社についても、御朱印の授与が行われている。

鷺宮八幡神社の地図